磐田戦の前半7分、岩上が相手の壁の下を抜く絶妙なグラウンダーのシュートで先制弾

 4年ぶり2度目となるJ1の舞台に戻ってきた松本山雅FCは23日、敵地ヤマハスタジアムでジュビロ磐田と対戦。2019年のチーム第1号ゴールとなったのは、MF岩上祐三の意表を突くグラウンダーの直接FK弾だった。

 敵地に乗り込んだ松本は0-0で迎えた前半7分、ペナルティーエリア手前右でFW永井龍が倒されてFKを獲得。右利きの岩上、左利きのMF高橋諒がキッカーとして構え、5人を配した磐田の壁の間に、DF服部康平、MFセルジーニョ、MF藤田息吹の3人をもぐり込ませた。

 キッカーの岩上が短い助走からシュートモーションに入った瞬間、壁は一斉にジャンプ。しかし、それをあざ笑うかのように岩上は足下を通過するグラウンダーのシュートでニアサイドを強襲すると、一瞬反応が遅れたGKカミンスキーも弾き切れずにゴールへと吸い込まれた。

 データ分析会社「オプタ」によれば、松本がJ1で得点を挙げたのは2015年11月7日の神戸戦以来1204日ぶり。栄えあるチームの今季第1号を挙げた岩上は、ジャンプしながらガッツポーズを決めて喜びを表現した。

 試合は後半26分に磐田FW川又堅碁にゴールを決められ、1-1の引き分けに終わったが、岩上のFKは今季も松本の大きな武器になりそうだ。(Football ZONE web編集部)

MF岩上が今季チーム第1号のゴールを挙げた【写真:Getty Images】