bag11_e

 アパレルブランドと製造業者をつなげる海外サイト・Sewportに、とても珍しいバッグを作りたいとの依頼があって話題になっている。

 依頼主はイギリス・マンチェスターに住む55歳の女性、ジョアンさん。末梢動脈疾患(PAD)に苦しんでおり、間もなく外科手術で左足を切断することが決まっているそうだ。

 そこでジョアンさんは自らの切断した左足の皮膚でハンドバッグを作ろうと思い立ち、その願いを叶えてくれる革製品の加工製造業者を求めているのである。

―あわせて読みたい―

ブラジルは、淡水魚「ティラピア」の皮膚を使って火傷治療を行っている
新たに承認された皮膚炎治療薬に思わぬ発毛効果。全頭性脱毛症の少女の髪の毛が劇的に生える(米研究)
ゴムのように伸縮自在の人工皮膚でロボットの触覚を実現(米研究)
SFかよ!皮膚に置くだけで生体組織を修復。驚異のナノチップデバイス(米研究)
シマウマだけじゃない。人間の皮膚も目に見えない縞模様で覆われていた

切断した自分の足の皮膚からハンドバッグを作る計画始動

 ジョアンさんは以前、「母親の髪の毛で作ったドレス」が欲しいという女性からのリクエストがSewportに掲載されているのを目にしたことがあった。

 sewportは一般の人と衣料品メーカーをマッチングし、新しい商品を生み出すためのプラットホームサイトだ。

 それなら自分もと、Sewportにコンタクトをとることにしたジョアンさん。手術後、自分の足が医療廃棄物となることに賛成できず、その一部でも維持できればとの思いからだ。

 彼女は自らのプランが真剣なものであることを示すため、手描きスケッチとイメージするハンドバッグの画像を添付してSewportにメールを送信。

 このプランのために約43万4500円の資金を確保しており、とにかく願いを叶えてくれる製造業者を見つけることが第一目標だと訴えた。

bag1_e

image credit: Sewport

へその緒や遺灰のように自分の一部を大切にしたいとの思い


 ジョアンさんからの依頼を受けたSewport側は、その理由が正当なものだと判断。願いを叶えるべく製造業者探しに乗り出すことにしたようだ。

 ジョアンさんは自分の皮膚でハンドバッグを作ることについて、

少し奇妙で気持ちの悪いことかもしれない。そして、私の気が狂ったんじゃないかと考える人がいてもおかしくないと思う。でも私の足なの。どこか知らないところに置き去りにするなんてできない。へその緒や遺灰を大切にしている人だっているんだもの。それほど変でもないんじゃないかしら

とコメントしている。

bag2_e

image credit: Sewport

「切断患者のハンドバッグ」を請け負う業者は現れるのか!?


 現在、ジョアンさんは、切断された足を手術後も自分のものとできるかどうかについて病院側と協議中だという。これまでのところ議論は前向きに進んでいるみたいだよ。

 一方、Sewportはジョアンさんのスケッチをもとにハンドバッグのイメージ図を作成。「切断患者のハンドバッグ(amputee handbag)」と名付けて製造業者を探している真っ最中のようだ。

 ジョアンさんの願いは叶うのか!?もし叶ったとすればどんなハンドバッグが完成するのか!?要注目なんだ。

References:Mirror / Sewport / written by usagi / edited by parumo

全文をカラパイアで読む:
http://karapaia.com/archives/52271346.html
 

こちらもオススメ!

―人類についての記事―

嫁不足問題を解決するため、中国で最新AIを搭載したロボット嫁が誕生
パイロットが空に描いた壮大なるにいたずら。テスト飛行中に「退屈~」の文字と2息子スティックス(オーストラリア)
不安や心配に心を縛られ、ネガティブな考えが頭から離れない。「高機能不安障害」の兆候を示す9つの特徴
「ドラゴンボール超」の亀仙人そっくりと話題の筋骨隆々なベトナム人ボディービルダー男性
イギリスのラプンツェル女性は約20年間髪を洗わずに、美しいロングヘアを維持

―知るの紹介記事―

地球の大気は月に届いていた。月を通り越して63万キロの彼方まで(SOHO
あの名画に出てくる人物たちが自撮りしていたら?名画で自撮り面白コラージュ
ファッション界の重鎮、カール・ラガーフェルドの寵愛を受けていた愛猫「シュペット」は今?
ヒゲ剃り用のシェービングフォームがトイレの悪臭を消す!?海外で話題となっているトイレ清掃法
炭酸水につけるだけで鳥むね肉がジュワっとジューシーに!炭酸チキンガーリックソテーの作り方【ネトメシ】
病気により左足の切断を余儀なくされた女性。切断された足の皮膚でハンドバッグを作りたいと思い立ち、革加工業者を募集中(イギリス)