2月2日、3日の両日に行われた「APINK JAPAN LIVE PINK COLLECTION」。昨年9月以来の来日となる日本での活動は、先に韓国で行われたワンマンコンサート「2019 PINK COLLECTION:RED&WHITE」の日本バージョンとして開催された。

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Apinkが「赤」と「白」を基調とした衣装で、豊洲PITを華麗に舞った

2日の公演では、オープニングムービーの後、メンバー全員が赤を基調とした衣装で登場。『イルドオプソ』を歌った。初っ端からファンのボルテージも最高潮。韓国での活動時のように、メンバー個人の名前をコールしつつグループを会場に迎えた。

2曲目にヒット曲『NO NO NO』の韓国語バージョン、続いて『ハヌルノピ』を歌った後にメンバーそれぞれからの挨拶があった。

メインボーカルのウンジが口火を切った。

ハッピーニューイヤー!」

韓国の旧正月に合わせた挨拶だった。

リーダーのチョロンは「最後まで楽しんでいってください」。またムードメーカーのボミは「相変わらずかわいくて、カッコいいね! 私たちもかわいくて、カッコいいでしょ!」と個性的な挨拶で盛り上げた。

続けて、2017年の韓国でのヒット曲『FIVE』などを披露した。6曲目の『モルラヨ』からは白い衣装に着替えスローなテンポの曲をしっとりと聴かせた。

7年目のジンクスを乗り越え…

7年目のジンクスを乗り越え…

ファンへの強い思いが表現されたのが、11曲目の『ネガ ソン チッテ ジュミョン』。タイトルは“あなたが手を振ってくれたら”という意味だ。曲の途中で特別ムービーが挿入され、メンバーからの日本語でのメッセージが映し出された。彼女たちがそれを読む。

「2011年から19年までの8年間、いつも私たちのそばで見守ってくれたパンダApinkファンのニックネーム)の皆さん。その時間はうれしい時、幸せだった瞬間ばかりではありませんでしたよね。悲しかったり切ない瞬間もあったと思います」

「ほとんどのグループには、7年目のジンクスがあり、パンダの皆様も心配されたかと思います。私たちメンバーもそうだし、ファンの皆さんもそうだし、その時をよく乗り越えたみたいです(乗り越えられたようです)」

確かに韓国のガールズグループの多くは活動7年目を境に個人活動が中心になったり、あるいは解散するなど大きな峠を迎える。これを乗り越え、新たな出発を日本のファンにも示す。今回の来日ステージは、この点を伝えることが大きなねらいだったのではないか。そんなことを感じさせた。メッセージの後、曲が再開された。

ナムジュの「私の心のすべてを尽くして いつでもあなたに向かって声をあげて歌う」というパートに続き、メインボーカルのウンジが力強く歌い上げた。

「ナン ノレハンダ(私は歌う)」

ファンが応援してくれる以上、歌い続けたい。そんな決意とシンクロする瞬間だった。

「赤」と「白」、対象的な演出の他にも彼女たちが必死に話す日本語も会場を沸かせた。なかでも2日の公演では9曲目の『ピョルクリゴ』に入る直前に、メンバーが「次の曲、聞かせていただきます」と思わず言い間違った。これに最初のパート担当のナムジュが笑いをこらえきれず歌えないハプニングも。会場からは「かわいい!」と声が挙がっていた。

このほか、『Mr. Chu』の日本語バージョン、日本オリジナル曲Orion』も久々に披露。ウンジ自ら「ベテランになった」と話したとおり、乗せ、聴かせ、笑わせて、魅せる、「さすがApink」と思わせるステージだった。

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