2019年2月2日、「i☆Ris&Wake Up, Girls!&Run Girls, Run! バレンタインLive 2019」が開催された。

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毎年恒例のi☆RisWake Up,Girls!によるバレンタインイベント(通称「わぐりす」)が、今年も開催された。今回はさらに後輩ユニットのRun Girls,Run!(以下、ランガ)も参加。3ユニット合同の「わぐりすらん」ということで、例年以上に大盛り上がり。さらに、来たる2019年3月をもってWake Up,Girls!(以下、WUG)が解散することが決定しており、今回は最初で最後の3ユニット合同イベントとなる。そんな事情もあって、会場の千葉県森のホール21には大勢のファンが駆けつけていた。

今回は昼の部の模様をお届けしよう。

 

個性全開! 見どころ満載のミニゲーム大会

カラフルな衣装のi☆Ris。イメージカラーのグリーンで統一されたWUG、華やかなピンクに彩られたランガとそれぞれの個性を感じさせる姿で登場した3組が登場すると、大歓声が会場を揺らす。

 

続いて司会を務める鷲崎健さんが登場すると、「わぐりす」恒例の「チーム対抗ミニゲーム大会」からイベントの幕は上がった。

中でもWUG青山吉能さんは「これが最後のわぐりす! 絶対に勝ちたいです!」と気合い十分。ランガの3人は、初のバレンタインLive参加ということで緊張を隠せない様子だが、ともあれさっそくチーム分けが行われた。

今回のチームわけは以下の通り。

 

・チームはやまる…林鼓子さん、山北早紀さん、奥野香耶さん、澁谷梓希さん、田中美海さん

・チームもっちー森嶋優花さん、茜屋日海夏さん、山下七海さん、久保田未夢さん、高木美祐さん

・チームあっちゃん厚木那奈美さん、若井友希さん、吉岡茉祐さん、芹澤優さん、青山由能さん、永野愛理さん

 

ランガメンバーをリーダーに据え、各ユニットの担当カラーを基準にわけられた3チームが、優勝賞品をめぐってさまざまなゲームに挑戦することに。

しかし、そこは「わぐりすらん」。いつものように、ドタバタの面白展開が繰り広げられる。

チームメンバーが1文字ずつ答えの文字をあげていき、力を合わせて回答していく「みんなで協力!6文字クイズ」における「i☆Risのいつものメンバーの並び順を答える」という問題では、どのチームも澁谷さんの「澁」の字が書けず、「あるあるですよね」と澁谷さんはガックリ。

はたまたチームごとに順に答えを言っていき、爆弾が爆発する時に回答していたチームが負け、という「ドキドキ!爆弾山手線ゲーム」では、爆発のタイミングに合わせて芹澤さんが意味もなくぶりっこポーズでアピールしてみせたり、と芸人顔負けのトーク&パフォーマンスでステージは大盛り上がり。

昼の部の盛り上げではi☆Ris優勢か? と思っていたところで、この日一番のホームランを放ったのが吉岡さんだった。

即興でストーリーを演じる「みんなのハートをゲット!告白エチュード」で、「残業中の会社の上司と部下」という設定で、告白シーンを演じることになった吉岡さんと厚木さん。山北さんから「厚木さんはショタ後輩、吉岡さんは熟年のセクシー上司で!」と役柄を指定された2人は、期待以上の演技を披露! 特に厚木さんの手を取り、セクシーすぎる大人の女性を演じた吉岡さんには、大歓声があがった。アダルティな魅力全開でグイグイ迫る吉岡さんの姿は、間違いなくこの日のMVPだった。(ほかのチームからも「やばい!」「エロい!」と黄色い声があがっていた)

 

ちなみに演じた後、吉岡さんは恥ずかしさのあまりにステージに崩れ落ち、それをやさしく慰める青山さん……というオチも含めて、最高のパフォーマンスだった。

 

なおミニゲーム大会は、吉岡さんの大健闘もあって、チームあっちゃんの優勝で幕を下ろした。

 

i☆RisからWUGへ……愛にあふれたライブパート!

イベント後半はお待ちかねのライブパート。

 

一番手を務めたのはi☆Risだが、衣装チェンジ後に再登場した6人の姿に、誰もが驚きの声をあげた。

というのも、全員緑の衣装だったのだ。

 

翌月には解散となるWUG。長年、レーベルメイトとしてともに切磋琢磨してきた彼女たちを見送る、という思いもあったのだろう。6人は、イメージカラーが緑である山北さんの歴代衣装に身を包みステージに立った。

そのほか、若井さんは自己紹介の際に「こんにちわかい~」のコールに合わせて、手の平をWUGのお決まりポーズである「W」の字にしたりと、とにかくWUGへの愛があふれているのが嬉しい。

 

定番曲「幻想曲WONDERLAND」に続いて披露されたのは「Make it!」。「キラキラ未来で決まりでしょ」「1人じゃ心細いことも絆があれば強くなれる」など、改めて聴くと新たな道に進む人を応援するような歌詞が散りばめられていることに気づかされる。

そして、新曲「Endless Notes」では、ちょっとだけ大人っぽい歌声や表情、仕草で自分たちの新たな姿を見せてくれる。

最後に披露したのは、ライブの盛り上げ定番曲「Happy New World☆」。ここでもi☆RisWUG愛が炸裂!

WUGに 夢のメロディ」「WUGに 鳴り響くよ」「気づいたら無意識に また口遊んでる」

たとえユニットは解散しても、私たちはWUGの残した歌を忘れないよ! そんな力強いメッセージを歌に乗せて、6人は颯爽とステージを後にした。

 

続いて登場したのはランガ。

元気いっぱい3人がステージに登場すると、天井まで照らすピンクのサイリュームの輝きに混じって、紫と青の輝きも。3人が演じるアニメ「キラッとプリ☆チャン」のキャラクターのイメージカラーで応援してくれるファンもいるということで、ランガの表情もふっとほころんだ。

 

 

キラッとスタート」で会場を盛り上げたところでひと息ついた林さんは、1年前の「わぐりす」を、「私たちもああなりたい」と思って観覧していたことを振り返りつつ、今回憧れの先輩達と同じステージに立てた喜びを語る。そんな気持ちを羽ばたかせるように、新曲「Break the Blue!!」を熱唱。今度は、青1色に染まる会場。まさに大空を駆ける飛行機のように、軽やかに歌い、舞う3人。

最後に最初の楽曲「カケル×カケル」を披露し、爽やかな歌声とパフォーマンスでライブ中盤を盛り上げた。

 

昼の部のライブパートのトリを飾ったのは、WUGだ。

1曲目「ゆき模様 恋のもよう」が始まると、会場は白のサイリューム1色に染まる。本当に雪景色の中にいるかのような光景の中、WUGの7人はパフォーマンスを披露。それにしても、歌とダンスの仕上がりぶりに息をのむばかりだ。

 

解散を発表して以降、7人は長期のツアーを開催中。タイミングとしては、3月8日開催の「Wake Up, Girls! FINAL LIVE ~想い出のパレード~」を1か月後に控えた時期ということで、まさにラストランの真っ最中といったところだ。一糸乱れぬフォーメーションと思いのこもった歌声からは、彼女たちが長い旅を通じて、現在進行形で成長し続けていることが、この1曲からも十分に伝わってきた。

続いての「恋?で愛?で暴君です!」の盛り上がりぶりも驚異的だった。特に「大好きだ!」というメンバーの歌に「俺も!」とレスポンスする観客の熱量はハンパない! 中盤のダンスパートの熱気も特筆モノだった。

 

MCでは、最初に登場したi☆Risへのコメントが飛び出した。

高木さんが「i☆Risさんが緑の衣装を着てくれて! ランガちゃんもがんばってくれて、負けてられない!」と思いを新たにすると、「嬉しくて、裏で泣いていた」と青山さんも感激を語る。しかし、それでも「負けてられませんね! i☆Risに負けないくらい盛り上がってくれ!」と対抗心を燃やすところが彼女らしい。

そんな彼女のバツグンの歌唱力が発揮されたのが、新曲「土曜日のフライト」だ。これまでのWUGにはあまりなかった、大人っぽい1曲。その中で、青山さんの伸びやかな歌声が、一際鮮やかに、天高く羽ばたくように伸びていくのが印象的。

最後にすっと上を見つめる7人の姿からは、未来へ飛び立とうとする気持ちがうかがえた。

 

そしてWUGのライブといえば、もはや定番の人気曲「少女交響曲」だ。楽曲の持つパワーもさることながら、やはりハイライトは吉岡さんと青山さんというツートップが聴かせるソロパートだろう。心なしか、今まで見てきたWUGのステージの中でもトップクラスの気迫を感じられたような気がする。このパフォーマンスを、さいたまスーパーアリーナで聴いた時、僕たちは果たしてどんな思いを抱くのだろう……。そう思わずにはいられなかった。

 

最後は、3ユニットそろっての「極上スマイル」だ。

まさにアンセム! 会場が一体となっての合唱は、ライブのフィナーレにふさわしい感動に満ちていた。

最後に吉岡さんは、「ここにいるみんなが大好きだ!」と叫んだ。普段は、そういうことはあまり言わない彼女に、そう言わせるだけの愛が「わぐりすらん」の会場には満ちていたのだろう。最初で最後の「わぐりすらん」は、彼女たちの歴史に残るメモリアルなステージになったはずだ。

 

 

セットリスト

1.幻想曲WONDERLANDi☆Ris

2.Make it!i☆Ris

3.Endless Notes(i☆Ris

4.Happy New World☆(i☆Ris

5.キラッとスタート(Run Girls, Run!

6.Break the Blue!! (Run Girls, Run!

7.カケル×カケルRun Girls, Run!

8.ゆき模様 恋のもよう(Wake Up, Girls!

9.恋?で愛?で暴君です!(Wake Up, Girls!

10.土曜日のフライト(Wake Up, Girls!

11.少女交響曲Wake Up, Girls!

12.極上スマイル(3ユニット合同)


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最初で最後の3ユニット合同イベント! 「i☆Ris&Wake Up, Girls!&Run Girls, Run! バレンタインLive 2019」昼の部レポート