クラウド型学習システム「すらら」を開発・展開する株式会社すららネット(本社:東京都千代田区 代表取締役社長:湯野川孝彦 以下、すららネット)は心理・教育アセスメント「K-ABCII」サービスを2019年3月1日から提供開始します。
※1 K-ABCII:Kaufman Assessment Battery for Children Second Edition(丸善出版株式会社とNCS Pearson, Inc.との契約に基づき日本版KABC-II 制作委員会が制作、提供する検査を指します)の検査結果を用いて、分析及び教育支援のレポートを提出するサービス。

「すらら」はインターネットとPC/タブレットで学ぶ「無学年方式」の学習教材として、現在約6万人の生徒が利用しています。家庭学習サービスにおいては、学年に捉われない学習法や生徒に最適化するアダプティブ機能が、勉強を苦手とするお子さんをはじめ、不登校発達障害で悩むご家庭とも相性がよく、利用者が増加しています。現在、申込者の約半数が、子どもの発達が気になるご家庭です。すららを導入されている学習塾の先生「すららコーチ」が保護者の方と連携し、教材提供だけでなく、ご家庭の学習サポートにも力を入れてきました。

家庭学習サービスでは入会時に保護者様へお子さんの特性をヒアリングしサポートに役立てています。しかし、サポートを行っていると「保護者様も気付いていないお子さんの認知特性がある」と感じる場面に遭遇します。このことから悩みの深いご家庭と向き合っていくためには、より確かな情報をもとにご家庭をサポートする必要があるのではないかと感じるようになりました。そのため弊社では2018年から社内の臨床心理を中心に知能検査を測定できるサービスに着目し、結果として「K-ABCII」サービスを提供することにいたしました。

「K-ABCII」は児童の発達を調べる検査のひとつです。この検査が他の検査と異なる点は、検査結果を教育的働きかけに直接結び付けていることです。発達障害があるかどうかを測るものではなく、お子さんの認知処理の仕方に加え、読み・書き・算数(数学)・語彙の学習習熟度を測定し学習支援に繋げます。

検査結果から得意・不得意を発見します。どのような勉強方法がお子さんに合っているのか学習支援の方法や教材のアドバイス、「すらら」利用者にはお子さんに合った学習プログラムにアレンジするなど結果を踏まえた家庭学習支援を提案いたします。

例えば、脳の情報処理には大きく分けて「継時処理」と「同時処理」のふたつのタイプがあり、検査ではどちらのタイプか見極めることができます。タイプによって有効な家庭学習の方法や、教材の活用方法が変わります。

2018年にトライアル版として「K-ABCII」を受けた生徒で、漢字が苦手なお子さんがいました。検査結果を分析したところ、インプットする能力はとても高いのに、入力された情報を検索するスキルが低いことが分かりました。どんなに反復学習をしても、覚えたことを「引き出す」力が弱いために、力を発揮することができないのです。
そこで、漢字ドリルでの反復練習をやめ、全体を把握してから細部を把握するのが得意な特性を活かした「漢字イラスト学習法※2」や「一部欠け漢字の学習法※3」などを中心に、「朝決めた3つの漢字を、夜までに覚える。覚え方は自由」とゲーム感覚のルールで取り組むようにアドバイスしました。結果として、1ヵ月で20個の漢字を覚えられるようになりました。これは、これまでほとんど漢字を覚えることができなかった生徒さんにとって画期的なことで、今では保護者様が声をかける前から、意欲的に漢字を「1日3個」覚えようと取り組む姿があるそうです。

これまで「どうしてできないんだろう」と疑問に思っても解決策が見つからなかったり、保護者や支援者の経験から勉強方法はひとつしかないと思い込んでいたりすることもあります。

しかし、「K-ABCII」を通じて、お子さんのタイプを知ることで苦手な勉強も「できる」に変えられるのではないかと考えております。

心理・教育アセスメント「K-ABCII」サービスは個人利用者向け、放課後等デイサービス向け※4に販売開始します。今後、「すらら」を導入している学習塾、学校への提供も視野に入れております。

個人利用者向けには、まずは東京、神奈川からスタートし、全国で受けられるように随時準備を進めてまいります。

すららネットでは今後も「教育に変革を、子どもたちに生きる力を」という理念のもと、国内外問わず、品質の良い教育を低価格で提供することで社会の問題を解決していきたいと考えています。

※2、3:市販の教材を紹介
※4:放課後等デイサービス向けは担当(jyuku@surala.jp)までお問い合わせください。

配信元企業:株式会社 すららネット

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