TOKYO MX地上波9ch)朝のニュース生番組「モーニングCROSS」(毎週月~金曜7:00~)。2月21日(木)放送の「オピニオンCROSS neo」のコーナーでは、有楽町マルイオープンした「GENDER FREE HOUSE」のニュースから、多様性に応じたビジネスについて議論しました。

丸井グループは、性別にとらわれずに買い物ができる売り場「GENDER FREE HOUSE」を、有楽町マルイに期間限定でオープンしています。この売り場では、男女問わないサイズや色、デザインカジュアル服を展開しているとのこと。

「ハフポスト日本版」に掲載された丸井グループ・井上道博さんのインタビュー記事によると、同グループは10年ほど前からさまざまな商品展開に取り組んできました。例えば、オリジナルシューズブランドのパンプスは19.5~27cm、ビジネスシューズは22.5~30cmと、幅広いサイズを用意。男女問わず“誰でも履けるように”との思いから、このような取り組みを続けているとのことです。

マルイの姿勢から見えてくるもの

ファッションブランド経営者のハヤカワ五味さんは、前述のハフポスト日本版に掲載された井上さんのコメントの一部を紹介。そして、「LGBTの人向けにサイズ展開を幅広くしたわけではない」「『すべての人に丸井の靴を履いてもらいたい』という思いで行った」という姿勢について、「LGBTとの向き合い方として的確なのでは」と述べます。

また、企業側が心の性などによって客を区別するのではなく、多様性に応してビジネスを展開するという流れは、「今後の社会においてもっと必要とされてくるのではないか」との見解を示しました。


◆区別が分断を生む危険性も

一方で、ハヤカワさんは多目的トイレの「レインボーマーク」について言及。LGBTへの配慮として掲示されてきたこのマークですが、「(マークがついた)トイレに入ることが、かえってLGBTであると表明しているように見えてしまう」と指摘します。

また、渋谷区役所仮庁舎に掲出されている「だれでもトイレ」のマークについても疑問があるとのこと。男女に挟まれて立つ虹色の人物を指し、「LGBTの人々は果たして男性・女性が半々の存在なのかという議論もある」との意見も。


ハヤカワさんは「あえてこのようなマークを掲示する必要はあるのか。それは多様性のある社会に向けた正しい動きなのか」と訴え、マークの掲示について「改めて考えてみてもいいのでは」と投げかけました。

慶応大学特任准教授の若新雄純さんも、「わざわざLGBTという言葉を使わなくても、“だれでも”“いろいろ”というような言葉で済むこともある」と同意。また、多様性に応じた環境作りについては、「今、世の中が試行錯誤している段階。トライ&エラーがあっていいと思う」と寛容な姿勢を示します。


メインMCの堀潤は、「最初に、無関心・無知な人々に向けて(マイノリティの存在を)啓発・啓蒙していくのは必要」と前置きしつつ、そのステージを超えてもマイノリティを区別し続けてしまうと「かえって分断を生む」と指摘。ハヤカワさんは「今の日本は次のステージに入ってきたのかなと思う。(マルイのような取り組みが)大手企業から始まり、客を区切らないブランドが、小さいところでも増えてきたらいい」と今後の展開に期待を寄せていました。

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<番組概要>
番組名:モーニングCROSS
放送日時:毎週月~金曜 7:00~8:00
レギュラー出演者:堀潤、宮瀬茉祐子
番組Webサイトhttp://s.mxtv.jp/morning_cross/

マルイの“ジェンダーフリー”な売り場に見る、多様性×ビジネスの未来図