「第10回からあげグランプリ」試食審査会

「第10回からあげグランプリ」試食審査会

〈東日本ノミネート18社が集結、原料や揚げ方など、こだわりポイントを訴求〉
日本唐揚協会(やすひさてっぺい会長兼理事長)は25日、東京都品川区の日本アクセス本社で「第10回からあげグランプリ」に向けた試食審査会を開いた。今回の審査会では、10回目の開催を記念して新設された「スーパー総菜部門」として、東日本からスーパーの総菜コーナーで販売実績のある18社の唐揚げが集結。同協会の八木宏一郎専務理事を筆頭に、日本食鳥協会国産鶏肉市場活性化委員会の田邉弥副会長、日本アクセスの中谷滋専務執行役員など総勢10人の審査員が集まり審査を実施した。

当日は東日本で応募があった48社のうち、ノミネートした18社が集まり、用意された厨房で調理を実施。スーパーでの販売ということから、揚げてから1時間経過したものが試食として出され、審査員たちは〈1〉揚げ〈2〉衣〈3〉肉汁〈4〉味〈5〉量――の5つの項目(1項目10点満点)で評価した。

八木専務理事は「スーパーの部門ということで、審査のポイントは、どのように経時変化に対応しているか、各社の工夫がポイントになってくる」とした。試食提供時には、各社が審査員たちに向け原料や味付け、揚げ方など、こだわりや工夫をプレゼンし、他社との差別化や訴求ポイントをアピールした。

ライフコーポレーションは「純和赤鶏むね唐揚げ」を紹介。唐揚げがブームとなっているなか、専門店と戦える商品として国産の純粋種、赤鶏を使用した付加価値のある商品を開発。ムネ肉を使用することで、スーパーでの価格帯に合うようコスト面で工夫している。現在は4店舗で販売を開始しており、200~400円の価格帯で展開しているという。同社の首都圏惣菜部惣菜課の中島敬一チーフバイヤーは今回の応募理由について、「自分たちが開発したものが専門家たちにどう評価されるのか、客観的に知ることが出来ると思った。他社がどのような商品を開発しているのか、勉強するよい機会になると感じている」とした。
ライフコーポレーションは「純和赤鶏むね唐揚げ」

ライフコーポレーション「純和赤鶏むね唐揚げ

イトーヨーカ堂は、定番商品として展開する「鶏ももジューシー和風唐揚げ」を紹介。タイ産モモ肉を原料に使用し、タンブリングで味付け後に冷凍、店舗で揚げる前には80回以上の揉みこみを実施することで、やわらかさにこだわっているという。味付けに使用する酒は料理酒ではなく清酒を使用するなど、調味料へのこだわりもアピールした。

今回の審査結果を踏まえ、8社を金賞に選出、その中から最高金賞1社を選出する。27日には西日本での審査会(応募57社、ノミネート22社)も行われている。4月17日には授賞式が開催され最高金賞、金賞を受賞した企業には、賞状や記念盾が贈られるとともに、総菜コーナーで使用する「からあげグランプリ」の商標を1年間無償で提供される。

東日本ノミネート18社(商品)は以下の通り。
ベイシア(ごっつい揚げ鶏)
▽とりせん(めちゃ旨塩竜田揚げ)
▽サミット(塩にんにくの若鶏もも竜田揚)
▽ウオロクホールディングス(極うま若鶏もも唐揚げ・カレー味)
▽ライフコーポレーション(純和赤鶏むね唐揚げ)
▽フレッセイ(黄金比の鶏唐揚)
イトーヨーカ堂(鶏ももジューシー和風唐揚げ)
▽いなげや(にんにく醤油のジューシー竜田揚)
オーケー(若鶏もも塩唐揚げ)
▽原信ナルスオペレーションサービス(旨み醤油香るとりから揚げ)
▽コープデリ生活協同組合連合会(鶏もも唐揚焦がし醤油仕込み)
タイヨー(特製鶏からあげ・生姜醤油)
▽道北アークス(北海道産鶏ムネ肉使用!塩ざんぎ)
▽ダイイチ(手揉み唐揚げ)
▽東光ストア(東光ストアオリジナル若鶏ザンギ)
▽かましん(生姜香る!いわて産北上鶏もも唐揚)
イオン北海道(生姜醤油仕込みの鶏ザンギ)
▽ラルズ(漬込みザンギ)

〈畜産日報 2019年2月28日付〉

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