映画「九月の恋と出会うまで」主演の高橋一生さん、川口春奈さん、主題歌「Koi」を担当したandropの内澤崇仁さん。同作は、マンションに引っ越してきた志織(川口さん)は未来からの声を聞き、アドバイス通り行動したため強盗に合わずに助かります。不思議な出来事を隣人の平野(高橋さん)に相談したところ、平野はタイムパラドックスが生じ、1年後に志織の存在が消えることに気づきます。二人はそれを阻止する方法を探していく…松尾由美さんの人気恋愛小説の実写化です。

 オトナンサー編集部では、高橋さん、川口さん、内澤さんに単独インタビューを実施。恋愛映画初主演の感想などを聞きました。

人見知りでどう声をかけていいのか…

Q.原作の感想をお願いします。

高橋さん(以下敬称略)「僕はSF小説が結構好きなので、タイムパラドックスの仕組みもしっかり描かれていて読みやすかったです。もちろん、純粋なラブストーリーでもあり、根幹のしっかりした作品だと思いました」

川口さん(同)「タイムパラドックスものと恋愛ものが一緒になり、2つの要素が重なるのが新鮮でしたし、設定が非現実的かもしれませんが、その中でも感情移入できますし、恋愛要素を強く感じながら脚本も読んでいました」

内澤さん(同)「映画を見てから小説を読みました。映画とはまた違う描き方だったので、小説をそのまま映画化したものではないと知って、ギャップも楽しめました」

Q.高橋さんは恋愛映画初主演ということですが、いかがでしたか。

高橋「他の作品に対する臨み方と変わらなかったです」

Q.初主演の高橋さんを真横で見ていて、いかがでしたか。

川口「高橋さんとお仕事ができると聞いてうれしかったです。どんな作品になるのかと思っていたら恋愛もので、二人のシーンが多い中で引かれ合い、距離が縮まっていく役でした。高橋さんが恋愛モノが初めてというのが驚きだったのと、全然違和感もなく、志織を引き出してくれたのも、平野というキャラがあるからでした」

Q.共演されてみていかがでしたか。

高橋「お互いに人見知りだったので、一番最初の本読みのときは、どう声をかけていいのか分かりませんでした。現場に入って、川口さんから話しかけていただいて救われました」

川口「人見知りなんですね」

高橋「はい、そうなんです」

川口「全然そうは見えなかったです。私も人見知りなので、しゃべるまでに時間がかかりましたが、撮影期間中、距離が近づいていけたと感じました。作品にも芝居にも距離感が反映されていると思いました」

Q.過去の誰かと話せるとしたら、どんな人と話したいですか。

高橋「2~3年前くらいの自分に仕事の話をしたいです。だけど、直接的な話をすると現在に影響が出てしまいそうなので、断片的な情報やキーワードを話したいです」

川口「もっと遊んだり、勉強したり、一つ一つを全力でやっていればよかったと思うことがあります。そのときは、そう思わなかったので今の結果になっているのですが、過去の自分に一つ一つ全力投球でやれていたらいいなとアドバイスしたいです」

内澤「織田信長とか。過去の偉人に話を聞いてみたいです」

Q.主題歌を歌われていますが、映画の中でイメージしたシーンなどはありますか。

内澤「大人の恋愛、いろいろなことを経験した、ただ純粋なものではない、大人の純粋をイメージしました」

Q.ドラマも含めて、高橋さんの演じられる役は一癖ある役が多いと思うのですが、ご自身としてはいかがですか。

高橋「ありがたいことだと思います。僕が癖のある役に持っていっているのかもしれませんが……普段、役作りは一切しないんです。多分、僕の本質的なものが役に投影されていると思っています。『カルテット』もそうですが、偏屈さを持っていたり、癖が強かったりするのが僕の本質かもしれません」

 映画「九月の恋と出会うまで」は3月1日から全国公開。

オトナンサー編集部

(左から)内澤崇仁さん、川口春奈さん、高橋一生さん