土屋太鳳が、フジテレビ開局60周年特別企画「砂の器」(3月28日[木]夜7:57-22:54、フジテレビ系)に出演し、中島健人演じる天才作曲家・和賀英良の愛人・成瀬梨絵子を演じることが明らかになった。

【写真を見る】梨絵子役として、今までの出演作とは違うテイストの衣装を身にまとう土屋太鳳

松本清張不朽の名作「砂の器」を現代を舞台に全く新しい解釈でドラマ化した本作では、東山紀之がベテラン刑事の今西栄太郎を演じる他、和賀が幼い頃生き別れた父・本浦千代吉を柄本明が務める。

大物大臣の令嬢と婚約しながら、心は梨絵子の元にある和賀は、2018年のハロウィーンの日に殺人を犯した直後、梨絵子のアパートに身を寄せる。梨絵子は、和賀が自身を頼ってくれたことに喜びを感じるも、和賀が脱ぎ捨てた血のついたシャツを見つけ…。

■ 梨絵子には「意外なほど違和感を感じなかった」

本作のオファーを受け、土屋は「『砂の器』という、あまりにも大きな存在の作品名が聞こえた瞬間、まず驚きました」と振り返る。

続けて、「家の本棚に祖父の代からある文庫本を改めて読み、松本清張先生の世界に改めて衝撃を受け、その直後に台本を読ませていただいたのですが、現代ならではの思い切ったアレンジが試されていることにさらに驚きました」と告白。

梨絵子という役については、「とても難しい挑戦になると思いましたが、その危惧とは裏腹に台本を読む手は止まらず、梨絵子という役にも意外なほど違和感を感じなかったんです。空から降ってきた雪を見つけた時みたいに、まるで梨絵子という役が空から舞い降りてきたようで、責任やプレッシャーも強く感じますが、それよりも梨絵子を早く温めたい気持ちになりました」と語った。

さらに、「今回は“ある要素”が強調されていることもあって、今回ならではの解釈が必要なのかなと感じています。まずは梨絵子の過去に寄り添うところから取り組んでいこうと思っています」と役作りについてもコメントした。

■ 初共演の中島健人は「稀有な存在の方」

また、本作で初共演となる中島については、「同世代の役者さんの中でも、稀有な存在の方だと思います。エンターテイナーとして数えきれない人たちの心を掴みながら、役者さんとしても青春をテーマにした作品をけん引してこられて、しかも、バラエティーでもキャリアを積んでいらっしゃいます。

でも、キラキラしたものを背負い続けるには、大きな覚悟や重いリスクも同時に背負ってこられたと思いますし、見る人たちを裏切らない努力や求められるものに応える工夫など、本当にあらゆることに取り組んでいらっしゃるので、そのキャリアが結集して、まさに今、和賀英良という魂となって溢れ出ているのだと思います」と語る。

そして、「その姿を目の前で拝見できることは本当に光栄ですし、女優として全力でぶつかりたいです。どのシーンをというのは特になく一瞬一瞬を丁寧に積み重ねて、その結果、見てくださる方々の心に何かを残せたらと願っています」と明かした。

最後に、「人が人を裁くこと、許すこと、愛することを見つめる作品になることと思いますし、現代という時代への問題提起も含まれていて、嵐の中に入っていくような恐れも感じておりますが、そうそうたるキャストの方々が紡いでいらっしゃる現場の空気、そしてその現場を守るスタッフさん方のアドバイスに、まずは全力で食いついていこうと思っております。ぜひ見守りつつオンエアを待っていてください。よろしくお願いいたします」とアピールした。(ザテレビジョン

土屋太鳳が悲しくも美しいバーテンダー役を演じる