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大自然を車窓に眺めながら進む寝台列車の旅。カナダVIA鉄道「カナディアン号」のバンクーバー/ジャスパー間は、カナディアン・ロッキーの絶景ポイントが目白押しです。ガタンゴトンという電車の音が絶妙に響き、安らかな癒しを与えてくれる1泊2日の快適な寝台列車の旅をご紹介します。

カナダVIA鉄道

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カナダVIA鉄道は、大陸横断鉄道のカナディアン号を始め、東部の都市モントリオールやケベック、ハリファックスなど、カナダ国内の多く都市を結ぶ路線で列車を運行しています。2013年に発行された新しいカナダドル10ドル紙幣には、カナディアン・ロッキーの絵柄が採用される程、カナダを象徴する列車として知られています。

大陸横断鉄道「カナディアン号」


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カナダの西の玄関都市バンクーバーと東部にあるカナダ最大の都市トロント間を、合計4泊5日かけて大陸縦断する「カナディアン号」。それぞれの区間でカナダの雄大な景色を堪能できます。ルートの全ての行程を列車で進むもよし、自分が好きな区間を部分的に乗車することもできます。

車両の種類


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ナディアン号には、大きく2種類のクラスがあります。座席のみのタイプのエコノミークラス(Economuy Class)と、ベッドで横になれる寝台クラス。さらに寝台クラスは、上下寝台(Upper/Lower Berth)、1人用個室寝台(Cabin for one)、2人用個室寝台(Cabin for two)、さらにワンランク上のプレスティージ寝台車クラス (Prestige Sleeper Class)に分かれます。


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エコノミークラスにはシャワーがありませんが、すべての寝台クラスには車両にシャワーが完備されているので、宿泊を伴う列車旅でも快適に過ごすことができます。さらに個室タイプは室内にトイレが完備されているので、プライベートがより保たれます。

食事も豪華


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寝台クラスでは、朝食、ランチ、夕食、すべての食事が食堂車で提供されます。乗車時に車内クルーと相談して時間が確定し、その時間に合わせて食堂車へ。列車の中とは思えないほどの本格的な料理が楽します。朝食でさえ、ホテルかと思うくらいの満足度です。

2階建ての展望室


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ナディアン号に乗車中、多くの時間を過ごすことになるのが展望車。2階建ての車両の2階部分の屋根はガラス張りになっていて、大自然を進む列車の車窓から、よりダイナミックな景色を楽しめます。


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1階部分は、飲み物やお菓子、スナックなどがいつでも用意されている憩いの場。車窓の景色にみとれながら、思い思いの時間を過ごせます。

車窓からの景色


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バンクーバーから出発して、夜を過ごしジャスパーに近づくにつれてカナディアン・ロッキーの山間部を進んでいる事を実感することとなります。


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運がよければ、カナディアン・ロッキーの最高峰、ロブソン山もくっきりと見ることができます。もうこうなると、写真を撮る手が止まりません。
設備や食事の豪華さもさることながら、時間を忘れて大絶景を眺め、優雅な時間を過ごせるのがとにかく魅力的です。


【公式サイト(日本語)】カナダVIA鉄道

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カナダVIA鉄道 VIA Rail Canada