ヴィッセル神戸は2日、J1リーグ第2節でサガン鳥栖と対戦し、新加入FWダビド・ビジャの移籍後初ゴールで1-0と勝利を収めた。スペイン人記者は、この日ピッチに立った母国のレジェンド3人について総括し、神戸のMFアンドレス・イニエスタとビジャを「最高のレベル」と称えた一方、鳥栖FWフェルナンド・トーレスは「孤立していた」と苦戦を強いられていたことを指摘している。
神戸は敵地で行われた開幕戦で、セレッソ大阪に0-1で敗れていた。また、鳥栖もホームで名古屋グランパスに0-4と完敗を喫し、両チームともに黒星スタートを切っていた。この日も神戸はビジャとイニエスタ、鳥栖はトーレスを先発でピッチに送り出し、スペイン代表の黄金期を支えた3人のレジェンドがピッチ上で顔を揃えることになった。
試合はイニエスタとビジャがホームの声援を背に、卓越した連係から幾度となくチャンスを演出する一方、トーレスは神戸の守備陣を一人で背負う場面も多く、思うようにプレーできず。そして後半9分に鳥栖守備陣のクリアミスを拾ったビジャが落ち着いてゴール左隅に流し込み、Jリーグ初ゴールを記録。結果的にこれが決勝弾となった。
神戸は新エースがホーム開幕戦で結果を残し、今後に向けて弾みをつけた一方、鳥栖は今季いまだ無得点で開幕2連敗という厳しい船出となった。衛星放送「beIN SPORTS」でジャーナリストと記者を務めるナチョ・ガルシア氏は、自身の公式ツイッターでスペインが誇る英雄3人の出来について振り返っている。
鳥栖は枠内シュート0本 くっきりと分かれた明暗
「スペイン人選手がカギを握った神戸対鳥栖(1-0)の総括」と書き出したツイートでは、箇条書きで以下の3点が挙げられていた。
「両チームの力には大きな差があった。神戸はチャンピオンなれる可能性が備わっており、鳥栖は苦戦を強いられることになるだろう」
「イニエスタとビジャは最高のレベルにあった。三田、古橋とともにチームのキーとなった」
「トーレスはボールを受けることができず孤立していた」
また、データ分析会社「オプタ」公式ツイッターも、鳥栖がこの一戦で枠内シュート0本に終わったことを紹介しており、トーレスを含む鳥栖の攻撃陣の不振ぶりを示すデータとなっていた。ホームで存在感を発揮し、チームを勝利に導いたイニエスタとビジャ、前線で孤立し不発に終わったトーレス。“スペインレジェンド対決”は、くっきりと明暗が分かれることになった。(Football ZONE web編集部)
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