TOKYO MX地上波9ch)朝のニュース生番組「モーニングCROSS」(毎週月~金曜7:00~)。2月22日(金)放送の「オピニオンCROSS neo」のコーナーでは、歌人で作家の田中章義さんが、公立校で初めてフレックス制が導入されるニュースを紹介しました。

教員の働き方改革の一環で、静岡市立大里中学校が4月から教員が勤務時間を2通りの時間帯から選択できる「フレックス制」を導入します。文部科学省によると、公立校でフレックス制が導入されるのは全国でも前例がないとのことです。

◆遅番は9:30から18:00まで

文部科学省2017年度に実施した勤務実態調査によると、週60時間以上勤務した教員は、小学校で33.4%、中学校で57.7% 。これらの教員は週20時間以上の時間外労働が常態化しているとされ、月80時間超えが目安の「過労死ライン」を上回っていることになります。

そんななか、教員の労働環境改善を目指し、大里中学校はフレックス制の導入を決定。この制度では、通常勤務(8:15~16:45)と、2時間目からの出勤となる遅番(9:30~18:00)の2通りの勤務時間を選択でき、部活動の指導は原則として16:0018:00まで、最長2時間としています。この制度の導入により、時間外労働は最長でも月45時間に抑えられると試算されています。


大里中学校の教員は、現状19:30まで部活動指導をし、退勤時刻が22:00になることもあるとか。田中さんは、「一緒に働いている仲間を過労死させてはいけないと、山下由修校長が(フレックス制導入に)踏み切った」と、導入を決めるに至った流れを解説しました。

◆教員の働き方は「校長の裁量」

教員の業務は、授業、部活動、学校行事、登下校の指導、生徒・保護者のトラブル対応など多岐にわたります。そのうち授業関連の業務については、文部科学省が定める「学習指導要領」に影響を受けるものも。しかし、その他の業務は細かく義務付けられているわけではなく、「校長の裁量で決めることができる」田中さんは話します。

そして、「今回、山下校長は自ら矢面に立った。ここまで勇気ある校長は全国でなかなか現れなかった」とし、山下校長の言葉を紹介しました。

「学校とは社会人になるための準備期間であり、人材育成の場。中学校は、志望高校に合格するための予備校ではありません。その責務は、『人生は楽しいということ』『世の中には素敵な大人がたくさんいること』を教え、育む場でなければならない」

田中さんは、「フレックス制のメリットデメリットはあるかもしれない」と前置きしつつ、「まずは改善に向けた現場のトライとして、みなさまに知っていただきたい。私も応援していきたい」と力を込めて話しました。


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<番組概要>
番組名:モーニングCROSS
放送日時:毎週月~金曜 7:00~8:00
レギュラー出演者:堀潤、宮瀬茉祐子
番組Webサイトhttp://s.mxtv.jp/morning_cross/

公立校初、教員に“フレックス制”導入へ… その内容とは?