5日、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)2019が開幕を迎える。Jリーグ勢4チームの先陣を切って登場するのが、前回大会王者である鹿島アントラーズホームマレーシアのジョホールダルル・タクジムを迎える。

プレーオフを勝ち抜いての出場

前回大会王者ながら、今大会の出場権を持っていなかった鹿島は、プレーオフからの登場となった。対戦相手はオーストラリアニューカッスル・ジェッツ。ホームで行われた一戦では2トップが躍動。横浜F・マリノスから新たに加入したFW伊藤翔が先制ゴールを決めると、昨シーズンACLゴールを量産したセルジーニョが2ゴール。4-1で勝利を収め、無事に出場権を獲得した。

リーグ戦は未勝利も…

リーグタイトルの奪還を目指し2019シーズンに臨んだ鹿島だったが、開幕から2試合で勝利がない。開幕戦の大分トリニータ戦は、守備陣の不安定さも露呈し大分のエースFW藤本憲明の2ゴールに沈み敗戦。第2節は、J1連覇中の川崎フロンターレと対戦したものの、1-1のドローに終わり、2試合で勝利がない状況だ。

しかし、収穫がないわけではない。前述の新戦力であるFW伊藤はACLプレーオフを含め3戦連発。持ち味のゴール前の駆け引きとシュートのうまさ遺憾無く発揮している。エース候補だったFW鈴木優磨がケガで離脱している中で、新戦力が結果を残していることはプラス材料だ。

また、選手層の薄さが気になる最終ラインにも光明が。第2節で先発したDF町田浩樹が川崎Fの攻撃陣を相手にしっかりとした守備を見せた。また、MF土居聖真がオフサイドの判定となってしまったものの、CKから190cmの高さを生かした豪快なヘッドを沈めた。DF植田直通(セルクル・ブルージュ)、DF昌子源(トゥールーズ)と生え抜きのCBが去った今、町田の成長がチームには必要だろう。

マレーシアの雄は絶好調

ACLの本戦に初出場を果たしたジョホールダルル・タクジムは、マレーシアきっての強豪。過去には元アルゼンチン代表MFパブロアイマールや元スペイン代表FWダニエル・グイサらが所属。マレーシアスーパーリーグを5度制し、2015年にはAFCカップ(ACLの下位大会に位置)を制しているチームだ。

シーズンもここまでマレーシアスーパーリーグで5試合戦い、4勝1分けで首位。前節は2-4と攻撃力も発揮している。

要注意なのは、背番号8のブラジル人FWジオゴだ。タイのブリーラム・ユナイテッドから加入したジオゴは、今シーズンリーグ戦4試合に出場し3ゴールを記録。また、ブリーラム時代にはACLで14試合に出場し6ゴールを記録している。

また、過去にはオリンピアコスに所属しており、チャンピオンズリーグヨーロッパリーグも経験。チャンピオンズリーグで1ゴールヨーロッパリーグで7ゴールを記録しており、その得点力は侮れない。その他、アルゼンチン国籍のMFゴンサロ・カブレラリーグ戦4試合で4ゴールと違いを見せる選手。後方にはスポルティング・リスボンやラツィオプレーしたDFマウリシオがおり、どのようなサッカーをしてくるかに注目だ。

鹿島アントラーズ予想スタメン


GK:クォン・スンテ
DF:平戸太貴、犬飼智也、町田浩樹、安西幸輝
MF:遠藤康、名古新太郎、レオ・シルバ、山口一真
FW:セルジーニョ、土居聖真
監督:大岩剛

ケガ人が多発している状況でありながらも、川崎F戦からはメンバーを入れ替えると予想する。フル稼働は難しいDF内田篤人に替えて、FC町田ゼルビアでの武者修行を終えたMF平戸太貴がサイドバックとして出場すると予想。キャンプ中にも試されていたポジションであり、実戦での初挑戦となる。また、川崎F戦を休んだMF遠藤康が復帰。一方で、2試合連続先発出場のFW安部裕葵、FW伊藤翔を控えに置き、FW山口一真を先発させるとみられる。また、ボランチには順天堂大学から新加入のMF名古新太郎が先発すると予想される。

◆注目選手
FW山口一真(23)

鹿島の注目選手は、左サイドでの先発が予想される山口一真を挙げたい。今シーズンACLプレーオフを含め、3試合に途中出場。徐々に出場時間を増やしており、今シーズン初先発の舞台での躍動が期待される。

同じポジションにはFW安部裕葵がおり、結果を残さなければ控えに甘んじてしまう。ACLプレーオフのニューカッスル・ジェッツ戦では、10分間の出場ながら終了間際にダメ押しゴールアシスト。積極的な仕掛けで、鹿島の攻撃の流れを引き寄せられるかに注目だ。
サムネイル画像