全ての湖にワニが生息しているとされる米フロリダ州ではワニの話題が多いが、このほどジョージア州から巨大ワニのニュースが飛び込んできた。発見後、そのワニと一緒に専門家が撮った写真がソーシャルメディアでシェアされると、あまりの大きさに「フェイクでは?」との声も多くあがったようだ。『Cordele Dispatch』『USA TODAY』『The Sun』などが伝えている。

ジョージア州オールバニの地域事務所で働く同州天然資源省の野生生物学者ブレント・ハウズさんは2月18日の朝、ジョージアサムター郡の住民がブラックシアー湖近くにあるかんがい用水路にアメリカアリゲーターがいるのを発見したという連絡を受けた。

現場に出向いたブレントさんと用水路から救出されたワニの写真がソーシャルメディアでシェアされると、写真の中のワニがあまりにも巨大に見えたためユーザーからはこのような声があがった。

「フェイクだ。」
「この写真、ワニをわざと大きく見せようと加工しているのでは?」
「この男性、ワニから少なくとも2.4メートルほど後ろにいるようだが…。」

これを受けて3月2日ジョージア州天然資源省のスポークスパーソンであるサラ・ハンソンさんは、写真はフェイクではないことを明かし、ブレントさんも米メディアで「写真に写っているのは私であり、多くの人がフェイクと疑っているようだが、間違いなく本物のワニです」と語った。

連絡を受けて用水路に駆けつけたブレントさんは、そのワニを見るまでせいぜい大きさは3m~3.4mほどだろうと思っていたという。しかしワニは予想に反して大きく、用水路からの引き揚げには重い機材を使用しながらかなりの時間がかかったそうだ。

「写真を見ても、私がワニの間近にはいなかったことがわかるかと思いますが、ワニは体長4mで胸囲145cm、体重が318kgもありました。地面に上げた時、このワニは年老いていることがわかりました。また、ワニの体には過去に受けたと思われる銃弾の痕が数か所あり、とても弱っていたのでやむなく安楽死させました。めったにないことですが、このワニは用水路に1週間ほどいたのではと推測しています。」

ブレントさんは、このような巨大なアメリカアリゲーターを見てもさほど驚きはしなかったそうだ。「ワニは何世紀もの間、人間とともに地球上にいる動物であり、この先も存在し続けるでしょう。アリゲーターはそれほど危険ではありません。私は今年の夏も、ブラックシアー湖に行きますよ」と話している。

一方、天然資源省のサラ・ハンソンさんは次のように述べた。

ジョージア州で発見された最大とされるワニは、2015年に発見された体長4.3mのもので、このワニは最大ではありません。ですが、今回の4mでも十分大きいと言えるでしょう。4.3m以上になるとやはり稀です。ただ、オスのワニは4.9mにまで成長することもあります。これは人間との接触を避け続けてきた場合に起こると言っていいでしょう。その事実は同州のワニ管理プログラムの記録からも証明されています。」

このニュースを知った人からは、「何を食べてそんなに巨大になるんだろう」「もはや恐竜に近いサイズ」「たった4mなのにこの写真、やたら大きく見えるな」「この大きさだとどれぐらいバッグや靴が作れるかな」「撃たれていたなんてかわいそう。元気だったらフロリダ州に引っ越せたのに」といった声があがっている。

画像は『USA TODAY 2019年3月2日付「‘Massive’ alligator weighing about 700 pounds found in ditch」(Photo courtesy Georgia Department of Natural Resources)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)

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