チャンピオンズリーグ(CL)決勝トーナメント1回戦セカンドレグが5日に行われ、レアル・マドリードアヤックスが対戦した。

 ファーストレグをアウェイのレアルが2-1で勝利し、迎えたセカンドレグ。3連覇王者のレアルセルヒオ・ラモスが出場停止処分により欠場したものの、ルカ・モドリッチカリム・ベンゼマらがスタメン入り。アヤックスは、ファーストレグと同じ11人が先発に名を連ね、逆転を目指す。

 最初の決定機は4分、レアルルーカス・バスケスのクロスにラファエルヴァランが頭で合わせたが、ボールはクロスバーを叩いた。レアルのペースで試合が進むかと思われたが、先に決定機をものにしたのはアウェイのアヤックスだった。7分、レアルスローインをドゥシャン・タディッチがカットすると、最後はハキム・ツィエクが左足で流し込み、先制に成功した。

 続けてアヤックスは18分、タディッチがドリブルで中央を駆け上がりスルーパスを出すと、抜け出したダヴィド・ネレスが流し込み、2試合合計で逆転に成功した。さらに21分にはネレスがカウンターから決定機を迎えたが、ループシュートは枠を外れた。一方のレアルは23分、ルーカス・バスケスがペナルティエリア内からフリーで右足を振り抜くがGKアンドレ・オナナにセーブされた。

 追いつきたいレアルだったが、立て続けにL・バスケスとヴィニシウス・ジュニオールが負傷し、前半のうちに交代を余儀なくされた。42分には途中出場のギャレス・ベイルが左サイドを突破しシュートを放ったが、ボールはポストに阻まれた。

 後半に入り、62分にタディッチが左足を振り抜きゴールネットを揺らした。起点となった場面でボールがピッチを割っていたようにも見えたが、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)による判定の結果、ゴールが認められアヤックスが追加点を挙げた。

 勝ち抜くためには3点が必要となったレアルは70分、セルヒオ・レギロンのパスにマルコ・アセンシオが左足で流し込み、1点を返す。しかし、直後の72分にラセ・シェーネが左サイドからのFKを直接沈め、再びアヤックスがリードを広げた。

 試合はこのままタイムアップを迎え、1-4でアヤックスが勝利。2試合合計3-5で16年ぶりのCLベスト8進出を果たした。

【スコア】
レアル・マドリード 1-4(2試合合計:3-5) アヤックス

【得点者】
0-1 7分 ハキム・ツィエク(アヤックス
0-2 18分 ダヴィド・ネレス(アヤックス
0-3 67分 ドゥシャン・タディッチ(アヤックス
1-3 70分 マルコ・アセンシオ(レアル・マドリード
1-4 72分 ラセ・シェーネ(アヤックス

スターティングメンバー
レアル・マドリード(4-3-3)
クルトワ;カルバハル、ナチョ、ヴァラン、レギロン;モドリッチ、カゼミーロ(87分 M・ジョレンテ)、クロース; L・バスケス(29分 ベイル)、ベンゼマ、ヴィニシウス(35分 アセンシオ)

アヤックス(4-3-3)
オナナ;マズラウィ(81分 フェルトマン)、デ・リフト、ブリント、タグリアフィコ;シェーネ(73分 デ・ウィット)、ファン・デ・ベーク、デ・ヨング;ツィエク、タディッチ、ネレス(74分 ドルペリ)

CLベスト8進出を決めたアヤックス [写真]=Getty Images