ムスタフィに苦言のプティ氏、エメリ監督のマネジメントにも「いくつかの懸念」と憂慮

 かつてアーセナルなどでプレーした元フランス代表MFエマニュエル・プティ氏は、古巣を指揮するウナイ・エメリ監督のマネジメントスタイルに「懸念」があると語り、主力センターバック(CB)として活躍するドイツ代表DFシュコドラン・ムスタフィに対して「失態の王様」と不名誉なニックネームを命名している。米スポーツ専門局「ESPN」が報じた。

 エメリ監督率いるアーセナルは現地時間2日、プレミアリーグ第29節でトットナムと対戦した。白熱の“ノースロンドンダービー”は、序盤にウェールズ代表MFアーロンラムジーが先制点を奪うも、後半になってイングランド代表FWハリー・ケインがPKから同点弾を奪取。終盤にはアーセナルがPKのチャンスを得たが、ガボン代表FWピエール=エメリク・オーバメヤンの放ったシュートをトットナムフランス代表GKウーゴロリスストップし、最終的には1-1のドローとなった。

 この試合でトットナムにPKを与えてしまったのが、本職ではない右サイドバックに入ったムスタフィだった。セットプレーの際にケインを後方から押してPKを献上。ケインに同点弾を許してしまった。

 フランスラジオ局「RMC」の取材に答えたプティ氏は、上位との差を縮めるチャンスを逃した古巣に苦言を呈し、その戦犯となったムスタフィに厳しいコメントを寄せている。

「この試合にムスタフィを起用しているのを見て、私は驚いたよ。彼はまさに“失態の王様”だからね。オフサイドがあったので、あのプレーは確かにペナルティーではなかったが、いずれにせよムスタフィはもう一度ペナルティーを与えていただろう」

 また「エメリ監督は船を上手く操縦しているが、彼のマネジメントにはいくつか懸念があると考えている」と明かしたプティ氏。「私が間違っていることを願っているよ」と続けたが、エメリ監督率いるアーセナルは最終的に来季のUEFAチャンピオンズリーグ(CL)出場圏内であるトップ4に入ることができるのだろうか。(Football ZONE web編集部)

ムスタフィがケインを後方から押してPKを献上した【写真:Getty Images】