6日、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)2019の第1節が開催。天皇杯王者として出場する浦和レッズは、タイリーグ1の王者であるブリーラム・ユナイテッドをホームに迎える。

◆3度目のアジア制覇へ

2017シーズンのACLを制した浦和だったが、2018シーズンのJリーグでは苦戦。シーズン途中に指揮官交代を敢行すると、チーム状態は上向きに。リーグ戦こそ5位で終わったものの、天皇杯で2006年以来3度目の優勝。本大会ストレートインを決めた。

浦和は過去にACLを2度制しており、日本クラブとしては最多。ACL最多優勝の浦項スティーラーズの3回に並ぶべく、今大会に挑む。

◆公式戦無得点も

今シーズンの浦和は、ゼロックス・スーパーカップとJ1の2試合を戦っているものの、いまだにゴールはゼロ。結果も1分け2敗と残せていない状況だ。

2018シーズンまではオズワルド・オリヴェイラ監督が[4-1-4-1]のシステムを採用していたものの、今シーズンからは[3-5-2]を採用。新システムに加え、新戦力のフィット段階ということも結果につながらない要因と言えるだろう。

一方で、オフの選手補強は充実しており、FW杉本健勇(←セレッソ大阪)、DF鈴木大輔(←柏レイソル)、DF山中亮輔(←横浜F・マリノス)と各クラブの主力を獲得。また、MFエヴェルトン(←ポルティモネンセ)も補強し、計算の立つ選手は多い。

問題は、最適解をいかに早く見つけるか。そして、ACLとリーグ戦で選手をうまく循環させられるかが問題。リーグ戦からはテコ入れが考えられるだろう。

◆天敵擁するブリーラム

ACLでも常連となっているブリーラム・ユナイテッドは、今冬に柏レイソルからMF細貝萌を獲得。さらに、2018シーズンまで鹿島アントラーズに在籍していたFWペドロ・ジュニオールを獲得している。

しかし、今シーズンのタイリーグ1では、開幕から2戦連続ドロー。浦和と同様に勝利がない状況だ。

ACLは2年連続の出場となり、昨シーズンは広州恒大、セレッソ大阪、済州ユナイテッドFCとグループステージで同居し、広州恒大とともに2位で通過。ラウンド16で全北現代モータースに敗れており、今シーズンは昨シーズン超えを目指す。

浦和レッズ予想スタメン


GK:西川周作
DF:鈴木大輔、岩波拓也、槙野智章
MF:橋岡大樹、長澤和輝、阿部勇樹、柏木陽介、山中亮輔
FW:武藤雄樹、興梠慎三
監督:オズワルド・オリヴェイ

新加入のDF鈴木大輔やリーグ戦で出番のないMF阿部勇樹、DF橋岡大樹、FW武藤雄樹らが先発すると予想。リーグ戦からメンバーを変更してくると予想する。ここまで得点がないだけに、エースでもあるFW興梠慎三の活躍には注目。チームとしてしっかりと守備を構築し、ホームゲームで今季初白星を飾りたい。

◆注目選手
FW興梠慎三(32)
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浦和の注目選手は、FW興梠慎三だ。チームとして今シーズン無得点に終わっている状況は全試合で先発している興梠にとっては悔しいところ。しっかりとゴールでチームを牽引していく必要がある。

ACLでは日本人最多ゴールを記録しており、チームとしても個人としても早く結果が欲しいところ。メンバーを入れ替える部分で上手く機能すれば、ゴール、そして勝利が見えてくるだろう。
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