●タフさが伝わる顔つきとスタイリングで、次期パジェロを示唆?

2019年のジュネーブモーターショーにおいて「MITSUBISHI ENGELBERG TOURER(エンゲルベルク・ツアラー)」が世界初披露されました。

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最も目を惹くのは、新型デリカD:5も想起させる最新の「ダイナミックシールド」が採用されたフロントマスク。三菱自動車では、どんな道でも走破できる力強さや頼もしさを表現したボディデザインと表現。

外観からはタフさが伝わる顔つきとスタイリングで、次期パジェロを示唆しているようにも見えます。

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内装は、多人数が快適に過ごせる十分なキャビンと細部にまで質感と機能性にこだわったそうで、三菱らしいデザインを目指すとともに、フォグランプを配備した自動開閉するルーフボックスや、前後バンパーアンダーガードを装備し、よりアクティブなSUVに仕立てたとしています。

ボディカラーは、雪景色の中で静寂ながらも張り詰めた緊張感のある冷たい空気感をイメージし、光の当たり方により青く輝く、上質さを表現したシルバーを採用。これにより、豊かなボディ断面を際立たせ、ドラスティックに表情が変化する色とされています。

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また、給電時や充電時には、フロントフェイスの特徴である「ダイナミックシールド」のメッキ部を柔らかく点灯させることで、PHEVならではの特徴を表現。

技術面では、アウトランダーPHEVで培った同社独自のツインモーター方式PHEVシステムを、次世代の電動化技術と四輪制御技術により磨き上げるとしています。技術面はアウトランダーPHEVの進化版といえそう。

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具体的には、大容量の駆動用バッテリーを車両中央フロア下に搭載し、高出力・高効率モーターをフロントとリヤに搭載したツインモーター方式としながらも、広大な室内空間を確保し3列シートパッケージを可能としているそうです。

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搭載されるエンジンは、2.4LのPHEV専用ガソリンで、シリーズ走行モードでの発電では高出力ジェネレーターによる高い回生率を発揮するとともに、余裕のある排気量とすることで、静粛性や燃費性能の向上に貢献するとしています。

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PHEVシステム自体の高効率化に加え、ラジエター部ではグリルシャッターによる空気抵抗の低減など、きめ細かい低燃費化技術を採用。なお、EV航続距離は70km以上(WLTP)、満充電・燃料満タンの状態からの総航続距離は700km以上(WLTP)となっています。

4WDは、フロントとリヤにモーターを搭載するツインモーター方式フルタイム4WDで、ランサーエボリューションで培ったノウハウを活かして、前輪左右の駆動力配分を制御するヨーコントロール(AYC) を搭載。

さらに、四輪のブレーキ制動力、前後モーター出力の制御(ABS&ASC)も統合制御することで、運動性能を大きく高める車両運動統合制御システム「S-AWC(Super All Wheel Control)」が採用されます。

(塚田勝弘)

次世代パジェロの提案!? PHEVの「MITSUBISHI ENGELBERG TOURER」が世界初公開【ジュネーブモーターショー2018】(http://clicccar.com/2019/03/07/714400/)