2018年ブームを経て、2019年に入っても着実に活躍の場を広げているバーチャルYouTuberVTuber)。
2017年9月にデビューし、VTuber界を牽引してきたトップランナーの一人である、VTuberアイドルときのそらも、3月27日(水)に発売される全15曲収録のフルアルバム『Dreaming!』で、ビクターエンタテインメントからメジャーデビューを果たす。

『エキレビ!』では、VTuberアイドルときのそらと、親友かつ配信&動画担当の裏方でもある友人A(愛称はえーちゃん)インタビュー連載を全4回にわたって掲載。
第1回の「ときのそらインタビュー前編」では、VTuberデビューから、歌手としてのメジャーデビュー決定までを振り返ってもらった。

全力の歌を聴いてもらいたいと意識したのは、本当に最近
──VTuberとしての活動を始めた当時は、どのようなことをやっていきたいと思っていましたか? 歌手活動もやってみたいことの一つだったのでしょうか?

そら 最初は生配信だけをやっていたので、たくさんの視聴者さんと関わり合いながら一緒に番組を作っていきたいという気持ちが強かったです。初期の頃は、あまり歌ってはいなかったのですが、歌うことはずっと好きだったので、いつかは歌の配信もしてみたいなとは思っていました。アイドルも好きだったので、憧れているアイドルの人たちと同じような配信をしてみたいという気持ちが漠然とあったんです。

──以前からピアノや声楽を学んでいるそうですが、歌や音楽はいつ頃から好きだったのですか?

そら 音楽好きなお母さんの影響で本当に小さな頃から音楽が好きでした。ピアノも自分から習いたいとお願いして、4歳くらいからはじめたんです。声楽を始めたのは高校生になってから。音楽コースに通っているので、ピアノだけじゃなく、歌も学んでみたいと思ったんです。

──人前で歌を歌ったり、ピアノを弾いたりする機会は多かったのですか?

そら ピアノは発表会があるので人前で演奏する機会もありましたが、歌を全力で歌うことはあまり無かったです。もちろんカラオケとかで歌うことはよくあったのですが、そういう場では、みんなでわいわい楽しく歌う感じなので。自分の全力の歌を聴いてもらいたいと意識するようになったのは、本当に最近になってからです。

──最初の生放送(【17/09/07放送】ときのそらVR生放送アーカイブ【#001】)視聴者数が関係者を除くと13人くらいだったということはファンの間で有名なエピソードですが、当時もっと多くの人に配信を観てもらうため、どのようなことを頑張ろうと考えていましたか? また、友人Aさんとは、どのような相談をしていましたか?

そら 初回の配信はBGMも無くて無音の中でやっていたし、企画自体もバタバタな感じで作っていたんです。だから、えーちゃんと一緒に「まずはBGMを付けてみようよ!」とか初歩的なことから相談しました(笑)。自分的には、当時からきてくれた皆さんに「楽しかったな」「来て良かったな」と感じて欲しい気持ちが強かったので、なるべく全部のコメントに反応したり、お返事するように意識していました。せっかく配信にきてくれたのに、距離が遠いなと思われてしまうのは寂しいので。みんなに友達感覚で楽しんでもらいたかったんです。

──最初の生放送の頃と現在を比べて、ご自身で「ここは変わったな」とか「成長できているな」と思うところを教えて下さい。

そら 最初の生放送に来てくれたのは13人くらいだったので、コメント自体は1個ずつゆるやかに流れていたんです。でも、その一つ一つに対して「どうやってお返事したら良いのかな?」と考えている時間が長過ぎて。無言の時間が生まれては、「あ、何か喋らなきゃ……」ってなるのを繰り返していたことをすごく覚えています(笑)。それに比べると、最近はコメントを拾いながら、パッと喋れるようになったかな。それでも、まだまだトーク力に自信はないので、上げたいとは思っているんですけどね。

──逆に、初回放送の時も今も、変わらないと感じていることはありますか?

そら 友達感覚で楽しんで欲しい気持ちは今も変わりません。あとは、いつも自然体でいようという意識も変わらないですね。「わたしって、こういう人です」とか無理に着飾っても、わたしの場合はきっとすぐにボロが出てしまうから(笑)。自分らしい配信をするというか、今思っていることを素直に言おうという感覚は、最初の頃から変わらないと思っています。

「先輩らしく、しっかりしよう!」と思っていた
──2017年12月頃、VTuber界全体で人気や知名度が急上昇する中、そらさんの配信の視聴者数やチャンネル登録者数も急増していきました。配信中に驚いていた姿も印象に残っているのですが、当時はどのような心境でしたか?

そら たぶん、配信に来てくれる人たちがすごく増えたのは、クリスマスの配信の時でした(【17/12/25放送】ときのそらVR生放送アーカイブ【#17】)。当時、いろいろなVTuberの子が少しずつ増えてきて、「あ、お友達が増えた」とは思っていたのですが、そこまで「どーん!」と(ブームが)来ている感覚は、わたしはあまり無かったんです。だから、その配信で急激に人が増えて、コメントも拾いきれなくなった時には、「え? 今日どうしたの?」と驚きました。しかも、たくさんの人が観てくれているから「いつも以上に頑張らなきゃ!」と思ったら、途中で声が出なくなるという謎現象が起きちゃって……。でも、逆にその時の戸惑っている様子が面白いと思ってもらえたみたいでよかったです(笑)。最初はよくわからずに戸惑っていましたが、人が増えたことでコメントもさらに盛り上がっていたし、これからもこんな風にどんどん楽しくなっていったらいいなと思いました。

──その後、VTuberはさらに増え、そらさんの所属しているVTuber事務所「ホロライブ」からは後輩たちデビューしました。後輩の多くからは「そら先輩」と慕われていますが、どんな感覚ですか?

そら 他のVTuberのお友達は「そらちゃん」と呼んでくれるけれど、ホロライブの後輩のみんなは「そら先輩」と呼んでくれるから新鮮だし、気恥ずかしさもあります(笑)。でも、ホロライブのみんなと一緒に行動するのは、すごく楽しいので、もっともっと仲良くしたい気持ちは強いです。

──「先輩らしいところを見せなきゃ!」みたいなプレッシャーは無いですか?

そら 最初の頃は「先輩らしく、しっかりしよう!」と思っていたんですけれど、最近はしっかりするよりも楽しくやりたいなと思い始めて。あまり気負わず、リラックスして喋れていると思います。

──人気ゲームMinecraft』のホロライブサーバーで後輩たちの作った建物などを見学する配信(【1/31 20:00~】マイクラのホロライブサーバーを見学します!【...闇?】)では、ときのそら先輩が一番自由に楽しんでいるように見えました(笑)

そら あの時は、ちょっと自由過ぎたかも(笑)。すごく楽しかったので、ついついホロライブサーバーの中を自由に駆け回っちゃいましたね。

全力で楽しんで歌えた『ニコニコ超パーティー2018
──デビューから現在までの配信やイベントなどの中で、特に印象深い出来事を教えて下さい。

そら (2018年11月3日の)『ニコニコ超パーティー2018』ですね。1万5000人くらい入る大きな会場(さいたまスーパーアリーナ)で、あんなにもたくさんの人の前で歌えるなんて1年前の自分では考えられないことだったので。わたしステージに出てきたら、(客席全体が)パッと青色に変わったのも鳥肌が立つくらいうれしくて、泣きそうになるほど感動しました。でも、せっかくの機会だし、泣くよりは笑った方が良いと思って、全力で楽しんで歌いました。会場まで観に来てくれたそらとも(ファンの愛称)の皆さんも「初めて観に来たけど、良かったよ」とかの感想を送ってくれたりして、すごく印象深いイベントでしたね。それに、今は主にYouTubeで活動をしているんですけれど、最初の配信はニコ生だったので、ニコニコイベントの大きなステージに立てたことも感慨深かったです

──では、約1年半の中で、特に印象深い失敗談などはありますか?

そら 失敗とは違うかもしれないんですけれど……。去年(11月4日)、『Vカラ女子会』というコラボがあったんですね。

──そらさんたち7人の女性VTuberが、カラオケ女子会をした配信ですね。

そら その時、わたしがご褒美のケーキを切ることになったんですけれど。包丁で切ろうとして「ドン!」ってやったら、びっくりするくらいグチャグチャになっちゃって。周りのみんなから「私が切るから待って!」と止められるというハプニングがありました(笑)。どうやら、すさまじい包丁の持ち方をしていたみたいです。それが一番の失敗かなあ。切るくらいならできるはずだったんですけど……おかしいですね。

──普段から料理をする機会はあるのですか?

そら あ、いや……(笑)。でも、包丁を持って切るだけだからできると思ったんですよ! 今は、切る前にみんなに止められるようになっちゃいました。

えーちゃんは、一番わたしのことを支えてくれている人
──ずっと二人三脚で活動を行ってきた友人Aさんについても、約1年半の活動の中で変化や成長を感じることがあれば教えてください。

そら 最初の配信の時はお互いに初めての体験だったので、わたしはどんなトークをすれば良いのか分からないし、えーちゃんもどんな映像にすれば良いのか分からないという状況からスタートしたんです。でも、いつの間にか、すごくきれいな動画を作れるようになって、今は素敵なPVとかも作れるんですよね。それだけすごく努力をしているんだろうなっていうのは隣で見ていても分かりますし、そういうところが、えーちゃんの尊敬できるところです。

──そらさんにとって、友人Aさんは、どのような存在なのでしょうか?

そら えーちゃんは親友であることはもちろんなんですけれど、一番わたしのことを支えてくれている人。最初から一緒に放送を作っていますし、頑張っているわたしをすごく見てくれていると思うので。これからもお互いに支え合っていける相手というか……これからもずっと変わりたくない関係の親友です。

──最初は完全に裏方だった友人Aさんが動画や配信にも登場するようになると、そらさんとの掛け合いはファンの間で「てえてえ(尊い)」と人気を集めるようになりました。おそらく、お二人からすれば「友達と話しているところを動画にしたら、ファンの人がすごく喜んでくれた」という状況だったのかなと想像しているのですが。

そら はい。すごく不思議でした!(笑)わたしとえーちゃんがそらともさんにも聴こえる形で最初にしゃべったのは、『ホノボノ』というホラーゲーム実況動画なんですけれど(【女子2人実況】ホラゲで親友を絶叫させてみたのそら【ホノボノ】)ホラゲの苦手なえーちゃんが一人で叫んでいて、ホラゲを大好きなわたしが「大丈夫だよー」と言いながら見守っているという、わたしにとっては普段と変わらないようなやりとりなので、最初は「観ている人にちゃんと楽しんでもらえるかな?」と思っていたんです。でも、その時のわたし達の関係性を好きと言ってくださる方が多くて。こういうなんでもないやりとりも、そらとものみんなには、楽しいと思ってもらえるんだなという意外性がありました。あと、わたし自身、こういうやり方も楽しいなと感じて、もっとえーちゃんと一緒に実況とかをやりたいなって思ったんです。

──そこから、友人Aさんのホラー実況シリーズが始まるわけですね。

そら ちょっとした放送事故とかが起きる度に、わたしやそらともさん達でえーちゃんに「詫びホラゲ」を要求しています(笑)

──そらさんの夢は「横浜アリーナでの単独ライブ」ということですが、どんなきっかけで、その夢を抱くようになったのですか?

そら わたしが初めてライブを観たのは横浜アリーナだったんです。お母さんと一緒に行ったのですが、その頃から「いつか歌手になりたい」と言ってるくらい歌が好きだったので、お母さんが「いつかそらが歌手になったら、横浜アリーナで歌っているところを見せてね。最前列で応援するから」と言ってくれたんです。それが横浜アリーナが目標になったきっかけです。

──3月27日(水)に発売されるメジャーデビューアルバム『Dreaming!』は、横浜アリーナに向けての大きな一歩でもあると思うのですが。最初にメジャーデビューが決まったことを知った時の状況や心境を教えて下さい。

そら メジャーデビューが決まったと教えてもらったのは、ちょうど他にも大きな企画や番組がいっぱい決まっていった時期で。嬉しいことなのですが、すごく忙しかったし、大きなプレッシャーを感じていました。そんな時にえーちゃんが「実はメジャーデビューが決まったんだよ」と伝えてくれたんですよ。気持ちが下がっていた分、さらに感動しました。たぶん、えーちゃんは、そういう時を見計らって、「これからも頑張ろうね」という気持ちも込めて伝えてくれたのだと思うと「頑張ってきてよかった」という気持ちと、「ありがとう」という気持ちがバッと溢れてきて。「これからも頑張ろう。みんなに恩返しをしなきゃ」という気持ちになったし、「まさか!」という気持ちも強くて、涙が止められなかったです。
(丸本大輔)

3月10日公開予定の後編に続く。8日は友人Aのインタビュー前編を公開

ときのそらデビューアルバム
『Dreaming!』
2019年3月27日(水)発売

初回限定盤
2CD(アルバム+ボイスドラマ)
価格:3,400円+税 品番:VIZL-1558

初回限定盤特典】
豪華スリーブケース
オリジナルボイスドラマゲスト声優:大橋彩香尾崎由香
購入者限定ミュージックビデオ視聴コード
“君といつも一緒にいるよ”オフィシャル壁紙
【封入特典】
限定VRイベント参加応募シリアルコード

≪通常盤≫
CD
価格:2,800円+税 品番:VICL-65163
【封入特典(初回生産分のみ】
限定VRイベント参加応募シリアルコード

≪CD収録内容≫
初回限定盤・通常盤共通】
1. DreamStory
2. ヒロイックヒロイン
3. コトバカゼ
4. ほしのふるにわ
5. 冴えない自分にラブソング
6. IMAGE source
7. ブレンキャラバン
8. 未練レコード
9. 海より深い空の下
10. そんな雨の日には
11. メトロナイト
12. Wandering Days
13. 好き、泣いちゃいそうだ
14. おかえり
15. 夢色アスタリスク(Dreaming! ver.)

≪『Dreaming!』特設サイト≫
https://www.jvcmusic.co.jp/tokinosora/65163/

『Dreaming!』バージョンの衣装に身を包んだ、ときのそら。VTuber事務所「ホロライブ」に所属しているVTuberアイドルで、YouTubeチャンネルの登録者数は約22万人(3月6日現在)