日本を訪れる中国人の関心は観光だけでなく、日本人の生活スタイルにまで及び、中国との違いに感心したり、驚きを感じたりもするという。中国メディアの捜狐はこのほど、中国人を驚かせる「日中の生活スタイルの違い」について紹介する記事を掲載した。

 記事が紹介しているのは、食事や住宅、交通、女性などを取り巻く環境に見られる日中の習慣の違いだ。中国人の視点で日本人の生活スタイルを見ると、日本ではごく当たり前のことであっても、中国人にとっては大きな驚きであることが多々あることが分かる。

 たとえば、「日本では食品のトレーサビリティーの一環として、QRコードを通じて生産者の情報、農薬や飼料の使用、調理方法などを閲覧できる」ことに注目。自国の食品の安全性に不安を感じている中国人は多いが、中国では食品の安全性を確かめる手段がないゆえに、「ユニークながら安心を提供する方法」と驚きを示している。また、食品に印字される消費期限についても、日本の「店舗では賞味期限内の商品を販売し、消費期限が迫った食品は割引して処理している」と紹介、生産日が印字されるだけの中国とは異なっていると指摘した。

 また、住宅についても日中の違いを紹介している。中国では家を所有することは結婚と同様に「人生に不可欠なこと」とされており、男性にとっては結婚にあたって家を所有していることが必須条件とされている。こうした考え方ゆえに、多くの中国人にとって住宅は悩みと重圧のタネとなっているのだが、日中の住宅事情で大きな違いといえば「所有権」の有無と言えるだろう。日本では土地を買えば所有権を手にできるが、社会主義国の中国では土地に所有権はなく、借地権しか手に入らない。

 そのほか、日本の住宅では「中国と違って防犯扉や、空き巣対策の柵がない」ことも驚きだと伝えたほか、実際に庭に植木などを置いておいても誰にも盗まれないのが日本だと紹介した。

 また記事は、日本の公共交通機関は時間に正確で「時刻表との違いは秒単位」であること、日本は「天気予報の的中率が高く、しかも地震速報までもが正確」であること、「街中で制服を着た警察官を見る機会が非常に少ない」こと、「女性専用車両や女性専用カフェ」など、日本には「女性専用」のサービスが多々あることなどを紹介し、日本と中国の社会には非常に多くの違いがあると伝えた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

中国人を驚かせる「日中の生活スタイルの違い」とは=中国メディア