CL敗退の自体にソラーリ監督の解任を考慮するも後任が見つからない現状

 レアル・マドリードは5日、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)決勝トーナメント1回戦第2戦を本拠地サンチャゴ・ベルナベウで行い、アヤックスに1-4と大敗した。試合後、フロレンティーノ・ペレス会長は、サンティアゴ・ソラーリ監督と面談を行ったとされており、スペインでは電撃解任の可能性が報じられている。ラモンカルデロン前会長は、英衛星放送のラジオ番組「BBCラジオ5ライブ」の取材に応じ、すでにペレス会長がジネディーヌ・ジダン氏に監督復帰を要請した、という話を明らかにした。

 予想だにしない大敗で、CL4連覇の道が閉ざされたレアルは、今季を無冠で終えることが濃厚となった。ペレス会長は試合後も本拠地サンチャゴ・ベルナベウに残って複数の会議を実施。その一つが監督人事に関わるものであり、2006年から3年にわたってレアルの会長を務めたカルデロン氏は、ペレス会長がジダン氏にコンタクトを取っていたことを明かしている。

「彼(ペレス会長)が、ジダンと連絡を取ったことは知っている。ジダンに復帰を要請したところ『今じゃない』と断られた。ただし、6月に復帰する可能性は残しているよ」と、2018-19シーズン中の復帰はなくとも、来季の開幕前には復帰している可能性を示唆した。

 記事では、ペレス会長はジョゼ・モウリーニョ氏の復帰を画策していると報じられている。カルデロン氏は、モウリーニョ氏とジダン氏は正反対であり、クラブの方向性が定まっていないことこそが問題だと指摘する。

「このような状況を招いたのは、一貫性のない、気まぐれな(ペレス)会長だ」

「(ペレス)会長の第一の選択肢は、いつだってモウリーニョだ。だが、問題はクラブの運営ができていないことにある。ジダンか、モウリーニョかという可能性について語っているが、彼らは完全に違う監督であり、志向するサッカーのスタイルもまったく違っている。このような状況を招いたのは、一貫性のない、気まぐれな会長だ。モウリーニョを連れてくることはできるだろう。でも、私はそれで問題が解決されるとは思えない」

 そしてカルデロン氏は、「シーズンのこの時期は、何かをしてもすべてが間違いに終わる。彼らはシーズン終了まで待つだろう。だが、この時間、3カ月という時間は非常に長い。ファンからの批判と怒りを受け止めなければならないからね」と、結んだ。

 この結果を受けて、ソラーリ監督は今季限りで退任すると見る向きが強いが、来季の“白い巨人”は、どの監督によって率いられることになるか。(Football ZONE web編集部)

現在はフリーの身となっているジダン氏【写真:Getty Images】