気管に入ってしまった食べ物や唾液がうまく排出されないと、誤嚥性肺炎を引き起こす可能性があり、非常に危険だ。このほど米コロラド州の母親が、我が子の身に起こった予期せぬ出来事をFacebookに綴っている。『Yahoo Lifestyle』『The Sun』などが伝えた。

コロラド州デンバーに住む3児の母ニコル・ゴダードさん(39歳)は2月24日、その1週間前に起こった悪夢の出来事を自身のFacebookアカウントに綴り、シェアした。

2月16日の夜、航空会社の客室乗務員を務めるニコルさんは同業者の夫ジェイクさん(39歳)と一緒に、家族揃ってポップコーンを片手に映画を見て寛いでいた。一家では、これが週末の過ごし方になっていたようだ。この時、2歳のナッシュ君がポップコーンを喉に詰まらせて軽くむせた。その後、激しく咳き込むことなくポップコーンが吐き出されることもなかったため、ナッシュ君がポップコーンを飲み込んだものと思い、家族は安心して引き続き映画鑑賞を楽しんだ。しかしそれ以降、ナッシュ君が奇妙な音の咳を何度かするようになり、翌日になってもその咳をし続けていた。ニコルさんは少し心配になったが、この時点ではまだ「風邪の引き始めだろう」と思っただけだった。

ところがジェイクさんがフライト勤務で3日間家を空けた18日の夜、ナッシュ君が発熱しぐずりだした。一旦は鎮痛剤を飲ませてナッシュ君をベッドに寝かせたものの、呼吸に苦しむ姿を見たニコルさんは母親としての直感で「これはただ事ではない」と思い、すぐに医師に電話をした。

直ちに病院で診察を受けるようにと言われ、ニコルさんはナッシュ君を病院へ連れて行き、レントゲン検査の後にオーロラにある子供病院で気管支鏡検査をするように勧められた。検査の結果、ナッシュ君の肺には“異物”が入り込んでおり、それが炎症を生じさせ、誤嚥性肺炎を引き起こしていることが判明した。その異物は、2日前にナッシュ君が食べていたポップコーンの欠片だった。ナッシュ君の左肺は感染症を起こし、欠片を包むように膿が溜まった状態になっていたという。これを知った医師はすぐに手術を行った。

手術により肺の中に入っていた6つのポップコーンの欠片が除去されたが、炎症が酷く、医師はその2日後に改めて残りの欠片を全て取り除くため2回目の手術を行った。仕事を切り上げて駆けつけたジェイクさんとともに、ニコルさんは息子の安否に不安を抱きながら、涙して様子を見守った。

幸いにもナッシュ君は回復し、3日後に無事退院することができた。医師から、ポップコーンが5歳未満の子供に与えるリスクを警告された夫妻は驚いたという。そのリスクを全く知らなかったニコルさんは、これまでにも9歳と7歳の子を含む3人の我が子にポップコーンを頻繁に与えてきたからだ。今回、その危険を目の当たりにしたニコルさんは、Facebookで「悪夢のような出来事だった」と綴り、「息子が回復して本当に安心している。母親の直感を信じて行動しなければ、最悪の事態になるところだった」と振り返り、ユーザーらにも注意を喚起した。

このニュースを知った人からは、「息子さん、大丈夫でよかったね。ポップコーンぶどうホットドッグは幼児に食べさせるのは高リスクだよ」「5歳未満の子供にポップコーンがダメというのは結構一般的に知られている事実なんだけど。まぁ、これでこの母親も学んだことでしょう」「誤嚥性肺炎は、幼児だけでなく大人でも誰にでも起こり得ること。怖いよね」「へぇ。3歳未満はダメなのかと思ってた。いい勉強になったわ」「大人でもポップコーンは喉に詰まらせることがあるから気を付けないと」「とにかく素早い回復で何より!」といった声があがっている。

画像は『Nicole Johnson Goddard 2019年2月24日付Facebook』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)

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