3月10日(日)、埼玉県大宮ソニックシティにて、TVアニメ『深夜!天才バカボン』の豪華キャスト陣が集結したスペシャルイベントが開催。本作初の開催となった今回のイベントには、バカボン役の入野自由、ママ役の日髙のり子、ハジメ役の野中藍、本官役の森川智之レレレのおじさん役の石田彰ウナギイヌ役の櫻井孝宏ら豪華キャスト陣が出演。さらに監督・脚本の細川徹が、全編構成を務めた。


 オープニングは、キャラクター達が本イベントに集まる様子が描かれた「ミニドラマ」からスタート。バカボン は「DVDにならないなら、芸能界のタブーの話がしたい」、レレレのおじさんは「掃除の話がしたいれす」、本官は「ネットで話題のニュースの話が聞きたいやつ手を挙げろ!」と言いたい放題。そして、パパ(CV古田新太)がイベントに行けないため、パパ役として派遣された外国人パパ(イグナシオ・ガッティ/アルゼンチン出身)が途中で現れ、場内騒然となるなど、冒頭から『深夜!天才バカボン』ワールド全開でスタートした。

 イベント本編は、TVアニメの各話ダイジェストを観ながらのトークコーナー。TVアニメ放送中にも人気となった「うんこ男子」で大盛り上がり。リーダー的な“普通のうんこ”を演じた櫻井は、役作りに関して聞かれ「僕が最初に発言するので、嫌だなぁと思ったんですけど(笑)、何も考えずにフィールングでやりました」とコメント。「登場シーンがなかった」という石田を、日高が「どんなのがいいの?」と問い詰め、「鹿かうさぎのコロコロとしたやつを」と答える場面に会場は笑いの渦に包まれた。

 「人気声優になりたいのだ」では、ゲップがなかなか出ない古田の代役を、入野が務めたことを明かし、会場で生披露する場面も。また、本日のイベントに備えて、本編を見返したという森川の「ウナギイヌの法事で登場したウナパカが可笑しすぎて、夜中にずっと笑ってて眠れなかった」というコメントに対し、「いろんなバリエーションのウナギイヌがやれて楽しかった」と櫻井。 野中は、第1話で登場したブラックジャック役の大塚明夫の 登場に感激し「(TVアニメを)見てたので、思わず台本にサインをもらってしまいました」と告白。全話を通して、本人役や、意外な人の登場エピソードにも華が咲いた。

 そして、続く朗読劇は、会場である大宮ソニックシティに爆弾を仕掛けたという犯行予告を受け、バカボンファミリーと本官、 レレレのおじさんウナギイヌらが爆弾を探すというストーリー。バカボンは「爆弾探すの面倒くさい」と言い出し、本官も警察官なのに観客に探させようとする始末。パパから電話がかかってきたと思いきや「間違えてスーパーアリーナに来てしまったのだ」とまさかの会場を間違えるというポンコツぷりをみせた。また、トークコーナーでも盛り上がりをみせた「うんこ男子」がまさかの登場で、客席は歓声に包まれました。ふつうのうんこ(CV櫻井孝宏)は「3列の13番、こんなところから抜け出してふたりでトイレにこもろうぜ」、かたいうんこ(CV森川智之)「待てよ、3列の13番は俺とトイレに行く。だろ?」と、いい声で爆弾ではなく、客のトイレ休憩の心配をする寸劇を繰り広げ、会場は大爆笑。最終的に、爆弾が見つかったのも、客席3列13番だったが、爆発を解除するために「きゃりーぱみゅぱみゅ骨粗鬆症手術中(繰り返し)」という難解な早口言葉を課せられるという新たな展開に。どのキャラクターもなかなかクリアできず、最後の頼みの綱で、「お客さん全員で!」という掛け声とともに、会場一体となって早口言葉を言うと、無事に爆発が解除され、会場からは大きな拍手と歓声があがった。まさかの3列13番、客席全体を巻き込んだ朗読劇に、会場の拍手は鳴りやまなかった。

 そして、終盤キャストからの挨拶では、入野が「僕が“バカボン”を演じられるなんて奇跡みたいだと感じていて、本当に たくさんの人に見て欲しいと思っていますし、『見てね!』と言っていきたいと思います。古田さんも『また、やりたい』とおっしゃってましたし、言い続ければいつか叶うかもしれないので、皆さんも引き続き、応援を宜しくお願いします」と語り、キャスト陣の作品への大きな愛情を感じるものとなった。鑑賞するだけでは済まされず、お客様に取っては予想外の参加型となった、一筋縄ではいかない『深夜!天才バカボン』らしいスペシャルイベントは、終始笑いに包まれながら、幕を閉じた。

TVアニメ『深夜!天才バカボン』公式サイト
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(C)赤塚不二夫深夜!天才バカボン製作委員会