タイトル通算25個獲得もマンU退任の憂き目「突然みんなが彼は終わったと言い始めた」

 ジョゼ・モウリーニョ氏は2018年12月にマンチェスター・ユナイテッドの監督を退任したが、かつてチェルシーで指導を受けた元コートジボワール代表FWディディエ・ドログバ氏は、恩師が監督業に復帰し、もう一度世界最高の監督の1人であると証明するチャンスを得るに値すると述べている。スペイン紙「AS」が伝えた。

 ポルトチェルシーインテルレアル・マドリード、そしてユナイテッド……。各国の名門を率いたモウリーニョ氏は、これまで通算25個のトロフィーを獲得してきた。しかし昨年12月、成績不振を理由にユナイテッドから事実上の解任とされた。

 ユナイテッドでは解任前、プレースタイルが“消極的”と批判を受けていたモウリーニョ氏。さらに、オレ・グンナー・スールシャール暫定監督の下で公式戦18試合で14勝、わずか2敗とチームが息を吹き返したことで、批判はさらに強まってしまった。

 現役時代、期限付きで加入したチェルシーで、2シーズンにわたり名将の指導を受けたドログバ氏は、「Omnisport」のインタビューで恩師についてこう語っている。

ジョゼは素晴らしい監督。再び監督をするチャンスを得るに値するし、きっとそうすると思う。彼は、自分の仕事に対して情熱を持っている。マンチェスター・ユナイテッドで起きたことは不運だったが、彼には今もチームを率いる高いクオリティーがある。我々は、彼がこれまでに何度もそうしてきたのを分かっているのに、人々はその時間を忘れている。このチーム(ユナイテッド)でヨーロッパリーグを制したのに、突然みんなが彼は終わったと言い始めた」

 現在はテレビで解説者の仕事などをしているモウリーニョ氏自身も、再び監督として現場に復帰してトロフィーを勝ち取る意思があると報じられている。就任先の有力候補だったレアル・マドリードにはジネディーヌ・ジダン監督が復帰したが、ポルトガル指揮官は、どのクラブでその手腕を発揮するのだろうか。(Football ZONE web編集部)

ドログバ氏(右)が恩師であるモウリーニョ氏(左)について言及している【写真:Getty Images】