毎年、冬になると中国のPM2.5などの大気汚染に関するニュースを耳にする機会が増える。中国で発生した大気汚染物質が韓国や日本にまで到達していると言われるが、韓国では最近、大気汚染が深刻な状態となっていて、対策が急がれている。

 中国メディアの今日頭条は8日、「韓国は大気汚染の原因を中国のせいにしている」と主張する記事を掲載し、中国の責任でないのは北京市に広がる青空を見れば分かると主張した。

 記事はまず、最近韓国ソウルでは大気中の微小粒子状物質(PM2.5)の濃度が1平方メートル当たり147マイクログラムに達するなど、大気汚染が深刻な状態となっていると指摘、対策として車の走行を制限する「非常低減措置」が発令されていて、公務員は公共交通機関を利用して出勤しなければならない状況だと伝えた。

 続けて記事は、韓国側は大気汚染が深刻になっている原因は「中国から大気汚染物質が流れてきているため」と主張していることを紹介し、中国側と協議して影響を最小化するための対策が必要であると主張していると紹介。これに対し、中国国内では「韓国の大気汚染は中国が原因ではない。北京市では青空が広がっているのが何よりの証拠だ」などと反発の声があがったと伝えた。さらに、韓国の大気汚染の原因は韓国国内のゴミ処理場の影響が非常に大きいのではないかと主張した。

 時に日本にも影響を与えているとも言われている中国のPM2.5だが、中国では近年環境保護に関する法律が厳しくなっていて、企業は廃棄物を適切な処理をしてからでなければ排出することができなくなっている。以前に比べればだいぶ改善が見られているものの、徹底されていないのが現状だ。環境保護は一国だけが取り組めば済む問題ではないため、各国がそれぞれ協力しながら徹底していくことを期待したい。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

韓国は大気汚染の原因を中国のせいにしている! 「北京の青空を見よ」=中国メディア