日本の文化のなかには中国から持ち込まれたものが多いのは周知の事実だ。近年、日本を訪れる中国人が増加を続けているが、中国と似た文化が数多く存在する日本は中国人にとって気が休まる思いがするようだ。もちろん日本で独自に発展を遂げた文化も多く、そのなかには「理解し難い」と感じるものもあるという。

 中国メディアの今日頭条は9日、中国人からすると「日本の食文化には『なぜ?』と感じるものもある」と論じる記事を掲載し、中国では体験できない日本の不思議な食文化について伝えている。

 記事はまず、日本を訪れたことのある人であれば「日中の食文化における相違」を感じたことがあるであろうと主張し、そのうちの1つに「居酒屋お通し」を挙げた。日本人でも注文していない料理がお通しとして提供され、料金を取られることに疑問を抱く人は存在するが、確かにこの習慣は外国人からすれば不思議なものであろう。店員からお通しについての説明がある店もあるが、多くの場合はメニュー表に記載されていて店員からの説明はないと伝え、会計の際に注文した金額と請求額が合わない場合には、「お通し」代が請求されている場合が多いとし、注意するように呼びかけた。

 続けて、「食べきれなかった料理を持ち帰ることが一般的ではない」ことについて伝えている。中国のレストランでは「打包(ダーバオ)」といって、出来立ての料理または食べきれなかった料理をパックに入れて持ち帰るのはごく一般的だ。一方、日本では衛生的に良くない、または「恥ずかしい」といった理由から、食べきれなかった料理を持ち帰ることはしないと伝えた。食べきれない料理を持ち帰らず、そのまま店側が廃棄してしまうのは中国人からすれば勿体無いと感じられるのだろう。

 他にも記事は、「ラーメンを啜る音」、「味噌汁を箸で食べること」、「真冬でも氷水が提供される」といった習慣の違いは、中国人にとっては不可解だと指摘した。確かに中国でも麺類を音を立てて啜るのはマナー違反とされるほか、スープは箸ではなく、レンゲで食べるのが一般的だ。また、中国人は体を冷やすことを嫌うため、夏でもお湯を飲む習慣がある。

 日本の文化には中国から伝えられたものは数多く存在するが、現代の日中間には様々な違いが存在している。中国を訪れる機会があれば、文化の違いに注目してみればおもしろい発見があるかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

中国人が「一体なぜ?」と感じる日本の食文化とは=中国メディア