ルイス・エンリケ監督がバルサ時代の“教え子”ネイマールについての見解を明かす

 バルセロナ時代にブラジル代表FWネイマールを指導し、現在はスペイン代表を率いるルイス・エンリケ監督は、ネイマールについて“世界のトップ”になるポテンシャルを認めながらも、「なれるかどうかは分からない」と述べている。スペイン紙「マルカ」が報じた。

 ネイマールは2017年夏、世界最高額の2億2200万ユーロ(約277億円)の移籍金でバルセロナからパリ・サンジェルマンPSG)に移籍を果たした。PSGではエースとして活躍を見せてきたが、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)決勝トーナメント1回戦のマンチェスター・ユナイテッド戦は怪我の影響で欠場。チームが敗退する様子をスタンドから見守った。

 ところが、この第2戦でPSGの敗退を決めることとなったユナイテッドの3点目、VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)でフランス代表DFプレスネル・キンペンベがハンドの判定となり、PKを与えた場面でネイマールは激昂。試合後には自身の公式インスタグラムで「これは恥だ。サッカーのことを何も分かっていない4人に、VARのリプレー確認を任せた。PKなんてなかった。彼(キンペンべ)の背中に当たったのに、どうしてハンドになるんだ。くたばれ!」と、レフェリーに対して怒りを露わにしたと報じられている。

 バルセロナ時代にネイマールを指導し、2014-15シーズンにはともにリーガ・エスパニョーラスペイン国王杯(コパ・デル・レイ)、CLの三冠を手にしたエンリケ氏は、「彼は(世界の)トップ選手になれるポテンシャルはある」としながらも、「時間が経てば分かるが、私には彼がそうなるかどうか分からない。ピッチでは勝者だ」とコメント。これまでもたびたびメンタル面での課題が指摘されるなど、世界の頂点に立ちきれていないネイマールだが、エンリケ氏も将来は不透明としながらも、かつての教え子のポテンシャルを認めていた。(Football ZONE web編集部)

(左から)パリ・サンジェルマンFWネイマール、スペイン代表のエンリケ監督【写真:Getty Images】