ドローン技術を駆使
軽量コンパクトで4Kも撮れる最強のジンバルカメラ

わずか116gの軽さの本体に4K動画が撮影できる高画質カメラを搭載したハンドヘルドカメラ。3軸のジンバルを内蔵しており、被写体をロックすると本体を動かしてもカメラが追随して撮影できる。さらに強力な手ぶれ防止機能により、歩きながら撮影しても非常にスムーズ。小型サイズながら2時間以上の撮影ができる。

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DJI
Osmo Pocket
実勢価格:4万4900円

【SPEC】
本体サイズ:幅28.6×奥行き36.9×高さ121.9mm 本体質量:約116g
カメラ センサーサイズ:1/2.3インチ
画素数:12M
レンズ:OV :80° F2.0(35mm換算:26mm)
ISO感度:写真100-3200、動画100〜3200
電子シャッター速度:8秒〜1/8000秒
最大静止画サイズ:4000×3000 ピクセル
静止画モード:シングルショット、パノラマ、タイムラプス、モーションラプス
動画解像度:4K Ultra HD:3842160
          24/25/30/48/50/60p、
          FHD:1920×1080
          24/25/30/48/50/60/120p
動画撮影モード:オート、スローモーション
最大ビデオビットレート:100 Mbps
対応SDカードmicroSD(最大容量:256 GB)
ジンバル
操作可能範囲:パン: -230度 〜 +50度
チルト: -95度 〜 +50度
ロール:± 45度
最大操作速度:120度/s
度ぶれ範囲:±0.02度
バッテリー
容量:875 mAh
稼働時間:140分(1080p/30 fps動画撮影時)
充電時間:73分(10W 充電器を使用時)

Left
Front
Right
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Cover

超軽量・コンパクトで被写体をトラッキング撮影
最近は日常的な撮影ではスマートフォンのカメラを使うのは当たり前になってきた。そんな中で注目を集めているのが、昨年末に登場した3軸のジンバル(モーター)を内蔵したハンドヘルドカメラ、DJIの『Osmo Pocket』だ。

1/2.3インチの1200万画素カメラを搭載した小型のビデオカメラで、最高4K(60p)ビデオが撮影可能。それを、ドローンで培ったセンサー技術により、3軸でカメラを制御しながら撮影できる仕組みだ。

例えば歩きながらの撮影。スマートフォンではどうしても上下に動いてしまうが、『Osmo Pocket』ならジンバルがカメラ部分の動きを制御してくれるので、揺れの少ない滑らかな映像が撮影できる。

さらにアクティブトラッキング機能やフェイストラッキング機能を搭載。本体を動かしてもカメラだけは、被写体を追って撮影してくれるのだ。

実際に持ち歩いて撮影してみた。動画モードで撮影しながら歩くときは、本体を垂直にするのではなく、前に倒して斜めに持つことで、上下の揺れがほとんどない滑らかな動画が撮影できた。

大型のジンバルとは異なり、カーソルボタンキーなどがないため、撮りたいシーンがある場合は本体を振って被写体に向ける。アクティブトラッキングをオンにしておけば、自動的に被写体を認識して追随しながら撮ってくれる。

便利だったのが子どもの撮影だ。フェイストラッキングで顔を指定すれば、子どもが動き回っても追ってくれる。後ろを向いたりするとトラッキングが切れてしまうが、素早く再指定できるため安心だ。YouTuberのようにカメラを反転させて自撮りしながら歩くという使い方もできるがカメラの画角が80度(26mm相当)なのでやや狭い印象。自撮り用に使うなら延長ロッドは欠かせない。

『Osmo Pocket』は非常に軽く、ポケットに入れても荷物にならない。そしてスマホカメラとは比較にならないクオリティで動画撮影ができる。ビデオカメラとしても見逃せない逸品なのだ。

3軸ジンバルが自在に動いて被写体に追随!
ジンバルではヨー(縦)、ピッチ(横)、ロール(前後)の3軸方向の動きをモーターで電子制御することにより、安定した動画の撮影を実現している。
カメラは1/2.3インチの1200万画素。スマホよりセンサーが大きいのがポイント。
歩きながら使うときはこのようにやや前に倒して歩くことで、歩行による上下動をジンバルで吸収することができる。撮影中は本体に搭載している小型の液晶ディスプレイに、写しているシーンが表示されるため、被写体や風景をチェックしながら撮影が可能。本体を動かしてもカメラは被写体に追随する仕組みだ。

シンプルなインターフェイスで簡単に使える
左に「撮影」ボタン、右に「電源/ファンクション」ボタンを配置。右ボタンを押す回数で撮影モードが切り替えられる。非常にシンプルな仕組みで細かな設定は画面上で行う。
本体側面にmicroSDスロットを配置。最大256GBに対応。高画質動画を撮影する上で注意したいのはClass10以上に対応した高速タイプのmicroSDを用意することだ。
右側から内側に向かってスワイプすると撮影モードの選択画面になる。
下から上にスワイプするとカメラの向きの制御ができる。カメラを正面を向けたり、セルフィーモードに切り替えられる。
上から下にスワイプして設定モードに入ったところ。バッテリー残量などが確認可能。

スマホをつなげて撮影・編集が可能
付属のコネクタを本体に取り付けることでスマホと接続が可能。
専用アプリと連携するとスマホの画面一杯に表示でき、さらに細かな設定ができるようになる。
コネクタはiPhoneと接続できるLightning端子とUSB Type-Cの2種類が付属する。

スマホを接続した画面。単体ではできない細かな設定が可能となる。ビューティモードのオンオフや、動画形式などが選択可能だ。
今後アプリのアップデートによりStoryモードを搭載予定。簡単に動きのある動画が撮影・編集できる。

小型アクションカムとして多彩なシーンで活躍できる
『Osmo Pocket』の利点はとにかく小さく軽いこと。スマホと合わせて持っていても苦にならない。さっと取り出して撮影できるのが便利。
アクティブトラッキング機能で被写体を追えるのが便利。
ハワイ、ラスベガスにいく機会があったのでそれぞれ歩きながら撮影してみた。小さいので、周りの人にも威圧感を与えず、自然に撮影できるのがポイント。手も疲れない。明るいハワイもラスベガスの夜の画質もともにクリアだ。

おやつタイムの娘たちも撮影してみた。本体を動かしてもアクティブトラッキング機能でしっかりと顔を追ってくれた。

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※『デジモノステーション』2019年3月号より抜粋。

関連サイト
Osmo Pocket‎

textコヤマタカヒロ

photo大久保恵造
(d.365
歩きながら使うときはこのようにやや前に倒して歩くことで、歩行による上下動をジンバルで吸収することができる。撮影中は本体に搭載している小型の液晶ディスプレイに、写しているシーンが表示されるため、被写体や風景をチェックしながら撮影が可能。本体を動かしてもカメラは被写体に追随する仕組みだ。