地元の高校も国際観光を学び人材育成に注力する

白馬(長野県)image by: Shutterstock.com

上述の日本留学経験を持つオーストラリア人によれば、「意外に英語が通じる日本人スタッフたちが多く、誰もがフレンドリーだという点も白馬の魅力」だと教えてくれます。

確かに筆者も、英語のたっしゃな日本人スタッフを白馬で見かけた覚えがあります。白馬八方尾根スキー場のふもとにあるスキー・スノーボードグッズのレンタルショップに勤務する日本人スタッフは、フレンドリーで英語もすごく上手でした。

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英語上達の秘けつを聞くと、外国人旅行者との間で実践して使う機会の多さを挙げていたと記憶します。

各種の国際大会も盛んに開催される白馬。訪れる外国人の多さが日本人の英語の上達を促し、英語の上手な日本人スタッフが次のオーストラリア人を気持ちよくもてなすという好循環が生まれているのですね。

一時期は存続が危ぶまれた地元の白馬高校も国際観光科を立ち上げ、英語教育に力を入れるなど、地域を挙げて国際的な人材育成にも力を入れています。

世界経済フォーラムが発表する観光競争力ランキング(2017)のおもてなし部門(Treatment of customers)で世界1位を獲得した日本。白馬でも高い英語力に裏打ちされたおもてなしが、高く評価されているのかもしれませんね。