映画『男たちの挽歌』『レッドクリフ』シリーズのジョン・ウー監督がメガホンを取り、チャン・ツィイー、金城武、長澤まさみら日中韓の豪華キャストが集結した映画『The Crossing ‐ザ・クロッシング‐ PartI, II』の日本公開が決定。ウー監督からのコメントも到着した。

【写真】金城武&長澤まさみ、『The Crossing』中国版キャラクターポスター集

 本作は、蒋介石率いる国民党毛沢東率いる共産党の対立が最も激化した、国共内戦下の中国を舞台として、3組の男女の出会いと別れを描いた愛の物語。ウー監督は台湾のアン・リー監督が手がけた映画『グリーン・デスティニー』の脚本家ワン・ホエリンの原案を基に、前後編にわたる壮大な大河ロマンスを構築。総製作費76億円をかけて、本作を完成させた。

 チャン・イーモウ監督作の『LOVERS』に出演した金城が、台湾国籍の日本軍軍医イェン・ザークンを演じるほか、『マスカレード・ホテル』の長澤がザークンの幼なじみ・雅子に扮する。加えて、中国を代表する女優チャン・ツィイー、韓国の人気女優ソン・ヘギョ、『イップ・マン 葉問』のホアン・シャオミン、『レッドクリフ』のトン・ダーウェイらがキャストに名を連ねる。

 前編では、国民党の将校レイ・イーファン(ホアン)とチョウ・ユンフェン(ソン)、ザークンと雅子、ユイ・チェン(チャン)とトン・ターチン(トン)の3組の男女が国共内戦下の中国で命を燃やし愛を貫く姿を活写。後編では、1000人近い乗客や乗船員を乗せ、上海から台湾まで航行していた大型客船「太平輪」が沈没した1947年の事件を軸に、ユイ・チェン、ザークン、トン・ターチンらの運命が交差していく様を描く。

 中国生まれで香港に移り住み、下積み時代には映画会社の台湾支社に所属していた過去を持つウー監督。本作の日本公開決定に伴い、ウー監督は「不穏な時代ほど愛の偉大さが際立つ。本作で中国と台湾の両岸の思いを伝えられたらと思います」と、自身の特別な思い入れをコメントしている。

 映画『The Crossing ‐ザ・クロッシング‐ PartI, II』は、Part Iが6月7日より、Part IIが6月14日より全国公開。

『The Crossing ‐ザ・クロッシング‐ PartI,II』出演キャスト(C)Beijing Galloping Horse・All Rights Reserved.