「豚ごぼうの豆乳みそ汁」

朝の“おやすみそ汁”として提案する「豚ごぼうの豆乳みそ汁

味の素は、「うちのみそ汁」応援プロジェクトとして、みそ汁の5つの「家族応援効果」のうち、「家族の健康を守れる」をテーマに、「おやすみそ汁」レシピを公開しているが、今回はより良い睡眠のための食事について、タイミング、摂りたい食材や栄養素を睡眠専門医の白濱龍太郎氏が解説し、簡単に実践するために「みそ汁」がおススメであることを紹介している。

また、医師・料理家の河埜玲子氏が考案した、より良い睡眠のための食材や栄養素を活かしたみそ汁「おやすみそ汁」レシピを提案している。

食事のタイミングでは、朝食は起床後、時間をあけずにとると脳と身体がうまく連動して快適な一日の始まりにできるという。夕食は、就寝時間の4時間前にとることが望ましい。夕食が胃腸で消化されている状態では、臓器が働いており、交感神経が活発になるのでスムーズに寝付けなくなる、睡眠の質を低下させるなどといった可能性があるとする。

摂るべき食材、栄養素では、トリプトファンを挙げている。人の体内では作ることができない栄養素であり、睡眠を促す物質の原料になる。

また、トリプトファンはたん白質に含まれ、魚類、肉類ではレバー、牛乳、豆腐・納豆・みそ・しょうゆなどの大豆製品に多く含まれるとした。ビタミンB群は、トリプトファンを効率よく機能させるので、トリプトファンと一緒に摂ることが必要とされる。特にビタミンB群が含まれるさつまいも、豚肉、卵、バナナを食事に取り入れることがおすすめ。

温かい食べ物は深部体温という「内臓など、身体の深い部分の体温」を上げることができ、より良い睡眠をサポートする。一方で、同じく深部体温を上げる可能性があるスパイスの効いた食べ物は、就寝直前に取ると、胃もたれや膨張を引き起こして、眠りを妨げてしまうので注意が必要だ。

さらに、温かい食べ物は、リラックス効果や満腹感をもたらすと同時に、覚醒状態を維持する働きを抑えより良い睡眠をサポートするとしている。

〈起床後や就寝前に食べやすく消化・吸収を助ける、摂りたい食材と組み合わせて〉
そこで、睡眠専門医の白濱氏がおススメするのが「みそ汁」。みそ汁は、時間がない朝晩にも簡単に作ることができる。温かくだし(うま味)の効いたみそ汁は、起床後や就寝前食べやすく、消化・吸収も助けてくれる。また、温かいみそ汁は深部体温を整えることができ、より良い睡眠へ導く。さらに、みそ汁は、みそにトリプトファンを多く含むだけでなく、より良い睡眠のため摂りたい食材を簡単に組み合わせて、おいしく食べることができることもメリットだとしている。

レシピ提案では、朝の「おやすみそ汁」として、「豚ごぼうの豆乳みそ汁」、夜の「おやすみそ汁」に「ツナじゃがほうれん草みそ汁」を挙げている。

〈大豆油糧日報 2019年3月13日付〉
朝の"おやすみそ汁"として提案する「豚ごぼうの豆乳みそ汁」