農林水産省の統計にあるチーズの需給表によると、2015年から2017年度まで、3年連続国内の総消費量が過去最高を更新するなど、過熱するチーズブーム。今注目のパネチキンをはじめ、飲食店のチーズメニューが話題だ。また、大手メーカーによるアンケートでは、家庭でお酒と合わせてよく食べるおつまみはなにか、と調査したところ半数近くがチーズと挙げるなど、家飲み需要の高さも人気の原因の一つのようだ。<※情報は関西ウォーカー(2019年2月26日発売号)より>

【写真をみる】栄養士やチーズ専門家の資格を持つスタッフがそろう/フロマジュリー ミュウ

■ 酒のアテに楽しむ派が増え、外食店や小売店が盛況

「当社でもここ数年、売上がつねに前年度を超えている」と言うのは、世界のチーズを輸入販売するチーズ王国の廣木さん。今年10月消費税増税に伴う軽減税率の導入で「肉・魚・野菜の生鮮3品と同じように、家庭の食卓に上る機会はさらに増えるはず」と言う。

また、今後のチーズ業界の流れには「モッツァレラは鮮度が命で、昔は日本ではいい状態のものを入手するのは難しかったんです。でも現在、当社では独自のルートを構築することで、イタリアから空輸し3日目には日本に届くので、状態のよいものが手に入るようになりました。保存状態の向上やなじみの薄いチーズの正しい保存方法、食べ方など、まだ知られていない魅力を発信すれば、さらにチーズ人気が高まるのでは」と予想する。

■ 栄養価の高さに注目したビギナーが増加傾向

同じくヨーロッパなどのチーズを販売するフロマジュリー ミュウの店主、神澤実友希さんも「最近は初めて来るお客様が多い」と語る。テレビで健康にいいと紹介され足を運ぶ人も多いとか。

「高タンパクで低糖質。カルシウムビタミンAビタミンB郡が豊富で、免疫力アップの効果などが期待できます」と、神澤さん。また、フロマジュリー ミュウではヨーロッパナチュラルチーズが多数。再開時期は未定だが、休止中のチーズセミナーは、今後も実施予定とのこと。

盛況なのは小売店だけではない。コンビニ各社が続々とチーズ商品を投入しているほか、リーガロイヤルホテルではレストランで使用しているチーズロイヤルライスの販売を開始。

メリッサで先行販売されている「ロイヤルライスクリームチーズブレンド~」(左)、「ロイヤルライスカマンベールブルーチーズ入り~」(右)は各270円。ホテル直営のグルメブティック メリッサで2月より先行販売しているが、今後はスーパーなどでも販売予定だとか。

現在もさまざまな業界から続々登場しているチーズ商品。今後はどんなものが注目されるのか、まだまだブームは続きそうだ。

■ 数字で見るヒットポイント

【約33万8344トン】農林水産省チーズ需給表による2017年度(2017年4月から2018年3月)の国内のチーズ総消費量。前年度と比べ5.3%増加している。

【5493円】2人以上の一世帯のチーズの年間支出金額は総務省統計局の家計調査によると2017年は5493円。1995年2951円に比べると約1.8倍に。

200円前後】チーズ王国の廣木さんは1人当たりの平均購入額が以前と比べ200円ほど上がっている印象とか。上質なチーズが求められている。

チーズ王国<住所:大阪市北区角田町8-7 阪急うめだ本店B1 電話:06-6361-1381(代表) 休み:不定休>

■フロマジュリー ミュウ<住所:兵庫県神戸市中央区京町76-2 明海三宮第2ビル1F 電話:078-321-5501 休み:月曜>

グルメブティック メリッサ<住所:大阪市北区中之島5-3-68 リーガロイヤルホテル1F 電話:06-6448-2412 休み:なし>(関西ウォーカー・関西ウォーカー編集部)

チーズ王国には、フランスやイタリアなどヨーロッパを中心とした常時約150種のチーズがそろう/チーズ王国