初代F2王者の長野、浜松との入れ替えでF1に昇格

 Fリーグは13日、第7回Fリーグ実行委員会を開催し、ボアルース長野のFリーグディビジョン1(F1リーグ)参入についての審議が行われた。この結果、ボアルース長野はF1リーグのクラブライセンス基準を満たしていたと認定され、F1リーグ参入が決定した。

 Fリーグ2018-19シーズンより、初の2部制を採用し、Fリーグディビジョン2には全国の8クラブが参戦した。ホーム&アウェーの総当たりリーグ戦の結果、長野は14試合を戦って11勝3敗63得点27失点で、初代F2リーグ王者に輝いた。

 この結果を受け、長野はFリーグ2018-19ディビジョン1・2入れ替え戦プレーオフに進出し、F1リーグの最下位になったアグレミーナ浜松と対戦した。23日の第1戦では、3-3で引き分けた長野だったが、第2戦では4-1の勝利を収め、F1リーグ参入の権利を獲得した。

 F1リーグとF2リーグのクラブには、大きな力の差があると思われていたため、この結果は驚きをもって受け取られた。実際に長野の柄沢健監督も、この入れ替え戦で対戦した浜松について、「10回やったら1回勝てるかどうかの相手」と表現している。それでも、キャプテンのFP石関聖を中心に一丸となって戦った長野は、2試合を1勝1分で終えることに成功した。

 そして13日、Fリーグクラブライセンス基準に基づいた審議が行われ、正式に長野のF1リーグ昇格が決定した。長野はクラブの公式HPで、「ボアルース長野に関わるすべての皆様、クラブ創設から今日まで本当にありがとうございました。そして、おめでとうございます! 引き続きよろしくお願い致します」と、声明を発表している。

 長野はシーズン終了後、F2リーグ初代最優秀選手賞に輝いた石関が、契約満了に伴い退団。絶対的エースがクラブを離れており、F1リーグで戦うためには、今後の戦力補強が不可欠だ。それでも、北信越地域初となるF1リーグ所属クラブになる長野は大きな注目を集めており、F1リーグに新たな風を吹かすことが期待されている。

Fリーグ2019-20シーズンの編成が決定

 また、この日は2019-20シーズンのFリーグの編成が発表され、Fリーグ2018-19ディビジョン1・2入れ替え戦プレーオフに敗れた浜松は、F2リーグに降格することが決まった。F2リーグ2018-19シーズンと変わらずに8チームで争われることになっており、2019-20シーズンの新規参入クラブがないことも明らかになっている。

 Fリーグ2019-20シーズンのチーム編成は以下のとおり。

■Fリーグ2019-20 ディビジョン
エスポラーダ北海道北海道
ヴォスクオーレ仙台(宮城県
バルドラール浦安(千葉県
フウガドールすみだ(東京都
立川・府中アスレティックFC(東京都
ペスカドーラ町田(東京都
湘南ベルマーレ神奈川県
ボアルース長野(長野県
名古屋オーシャンズ(愛知県
シュライカー大阪(大阪府
バサジイ大分(大分県
リーグ選抜

■Fリーグ2019-20 ディビジョン
トルエーラ柏(千葉県
Y.S.C.C.横浜神奈川県
ヴィンセドール白山(石川県
アグレミーナ浜松(静岡県
デウソン神戸(兵庫県
広島エフ・ドゥ(広島県
ポルセイド浜田(島根県
ボルクバレット北九州福岡県)(Futsal X・河合拓 / Taku Kawai)

ボアルース長野のF1リーグ参入が決定した【写真:河合拓/Futsal X】