リバプールFWマネにあっさりかわされて先制され、計3失点でベスト16敗退が決定

 バイエルンは現地時間13日に行われたUEFAチャンピオンズリーグ(CL)16強第2戦でリバプールに1-3で敗れた。第1戦のスコアレスドローと合わせ、2戦合計スコア1-3でベスト16敗退が決まったなか、ドイツメディアは守護神のドイツ代表GKマヌエル・ノイアーの衰えがリバプールに勝利をもたらしたと指摘。「もはやワールドクラスではない」と酷評している。

 敵地での第1戦をドローで乗り切ったバイエルン。本拠地アリアンツ・アレーナでは、1-0の勝利でもベスト8進出を決められる状況だった。しかし、前半26分にセネガル代表FWサディオ・マネのゴールで均衡を破られ、突破のために2得点が必要となった。

 オウンゴールで一時追いつくことには成功したが、後半24分にオランダ代表DFフィルジル・ファン・ダイク、同39分に再びマネにゴールを許し、そのまま敗れた。ドイツ国際公共放送「ドイチェ・ヴェレ」は「マヌエル・ノイアーリバプールの勝利に影響を及ぼし、彼の末期的な衰えは強調された」との見出しで報じた。

 ハイライトとなるのはマネの先制ゴールのシーンだろう。ファン・ダイクからのロングボールに抜け出したマネがペナルティーエリアの端でボールをキープし、それに対してノイアーはゴールマウスを飛び出してプレッシャーをかけた。しかし、マネの素早いターンについていくことができず、がら空きのゴールへシュートを許した。

ドイツ人史上4人目のCL100試合出場も…「リバプールバイエルン撃破に手を貸した」

 2014年ブラジル・ワールドカップではMVP級の活躍で世界一に貢献し、世界最高のGKとの評価を確立したノイアー。しかし、2017年9月に左足中足骨骨折で9カ月にも及ぶ長期離脱を経験して以降はパフォーマンス低下を指摘されてきた。

 果敢な飛び出しは代名詞でもあったが、マネにあっさりとかわされたシーンは衰えを象徴するようなプレーとなってしまったようだ。記事では「ノイアーはCLでリバプールバイエルンを撃破するのに大きく手を貸した。ドイツナンバーワンも、もはやワールドクラスではない」と厳しいコメントが寄せられている。

 ノイアーはこの試合でドイツ人として史上4人目となるCL100試合出場という記録を打ち立てたが、節目の一戦はほろ苦い思い出の残るゲームとなった。(Football ZONE web編集部)

バイエルンのGKマヌエル・ノイアー【写真:Getty Images】