2019年1月から訪日中国人旅行客に対するビザ発給要件が緩和され、今後は中国人の訪日リピーターが増加することが予想される。中国メディアの今日頭条は7日、18年に5回も訪日したという中国人が「自分が毎回どのようにして日本を楽しんでいるか」について紹介する記事を掲載した。

 かつて日本を訪れる中国人旅行客といえば、ビザの取得が容易な団体ツアーを利用するケースが圧倒的に多かったが、近年はビザ発給要件が緩和されたことに伴い、個人ビザで日本を訪れる人も珍しくなくなった。なかには何度も日本を訪れるリピーターもいて、記事は昨年だけで5回も訪日したという中国人の手記を紹介している。この中国人は個人的に気に入っているエリアと、自分が毎回どのようにして日本を楽しんでいるかを紹介している。

 記事は、まず個人旅行を楽しむうえでは「日本の公共交通機関」を利用することは外せないと指摘し、そのためには日本に着いたらすぐに交通系ICカードを購入するように勧めた。公共交通機関を利用するのは「日本を知るための第一歩である」とし、公共交通機関を利用することで「都市ごとに特色があって、毎回新鮮な体験を味わうことができる」うえ、その都市についても深く知ることができると指摘。また、交通系ICカードを購入しておけば、後の移動や観光も格段とスムーズになると紹介した。

 中国人旅行客にとって日本のドラッグストアは信頼性の高い医薬品や健康商品、コスメなどが安く購入できるとして人気だが、記事は「ドラッグストアも悪くないが、日本の新しい楽しみ方なら書店」に足を運んで見るよう提案している。日本の書店で売られているのは日本語の本ばかりなのは当たり前だが、日本語が分からなくても「雑誌の写真から日本で流行しているものや場所が分かる」としたほか、「写真の撮り方やモデルのポーズは中国人の感覚と異なるので、見ていておもしろい」そうだ。

 近年は中国人旅行客の消費がモノ消費からコト消費へと変化していると言われるが、こうした手記を読むと、個人ビザで旅行する中国人旅行客は日本人顔負けの行動力のもと、日本のトレンドを捉えつつ、日本を深く理解したいと考えながら新しい楽しみ方をしていることが分かる。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

買い物をせずに日本を堪能するには・・・訪日旅行のリピーターが語る楽しみ方=中国メディア