3月23日(土)にドキュメンタリー番組「環境クライシス3~水没するアジア巨大都市の環境難民~」(昼3:30-4:30、フジテレビ)が放送される。これまでのシリーズでは、気候変動による自然環境の変化で避難を強いられる「環境難民」が増加の一途をたどるインドや、世界最悪の大気汚染にさらされるモンゴルを取り上げた。

【写真を見る】インドネシアで環境問題の影響を受ける子どもたちに密着

今回の取材先は、2億5,500万人(2015年インドネシア政府統計)の人口を誇るアジア有数の巨大国家・インドネシア。このまま地球温暖化が進んだ場合、インドネシアはアジア太平洋地域で最も洪水被害が発生すると言われており、590万人が被害を受けると試算されている。

都市水害の被害が大きいと言われる中、インドネシアの首都・ジャカルタを取材。ジャカルタは、超高層ビルや外資系ホテル、高級デパートなどがひしめき合い、人々の熱気と活気に溢れかえっている。その一方で、アジア最速で貧富の差が拡大しているとも言われ、一本路地裏に入ると“スラム”が広がっている。

■ 今を生きる私たちが、どう行動すべきなのかを問う!

番組では、ジャカルタの中心地を流れるチリウン川に住む人たちを取材。1日1ドル以下で生活する彼らは、ゴミで川を埋め立て、川上の住民が川に捨てたゴミで建築した「お手製バラック」で生活している。

気候変動で集中豪雨による川の氾濫発生回数が増えたことで生活を奪われたインドネシアの「環境難民」たちを次に待ち受けていたのは、海面上昇や地盤沈下による生活の場の水没だった。

今回はそんな過酷な運命の中で暮らす子どもたちに密着。生活を奪われつつもたくましく生き抜こうとする彼らの姿を追う。

他に、インドネシアにおける温暖化の大きな要因の一つである森林伐採の現状や、ジャングルで先祖代々受け継がれてきた伝統的な暮らしを続ける部族にも密着取材。日本企業によるインドネシアの一大環境プロジェクトや大都市・東京における大規模洪水対策も紹介する。

現場を取材した環境ジャーナリスト・竹田有里は、「人間だけでなく全ての生き物と未来を生きる次の世代に、今の世界を変え、そして美しい地球を残していくために、今を生きる私たちがどう行動すべきなのか…。今世界で起きている現実をありのまま伝えることで、番組が視聴者の皆様にその行動を今一度考えてもらうきっかけになればと切に願っております」とコメントを寄せた。

番組のナレーションは、女優の葵わかなが務める。(ザテレビジョン

3月23日(土)に「環境クライシス3~水没するアジア巨大都市の環境難民~」(昼3:30-4:30、フジテレビ)が放送される