「2夜連続スペシャルドラマ 名探偵・明智小五郎」(3月30日[土]夜9:00-11:10&31日[日]夜9:00-11:05、テレビ朝日系)の完成披露試写会と舞台あいさつが東京都内で行われ、主演の西島秀俊、伊藤淳史、そして木村ひさし監督が登壇した。

【写真を見る】西島秀俊は「最高傑作の一つ」と本作を絶賛

江戸川乱歩の原作小説をベースに、「怪人二十面相」を世界的ハッカー集団「ファントム20」に置き換えるなど、現代日本を舞台に大胆なアレンジを加えたオリジナルストーリーが展開。西島演じる明智小五郎と、伊藤演じる相棒の小林芳雄がサイバー犯罪に立ち向かっていく姿を描くサスペンスとなっている。

完成披露試写会を終え、改めて作品について振り返った西島は「これまでいろいろな作品に出演させていただきましたが、最高傑作の一つ」と絶賛し、「家族で子どもと一緒に楽しめる作品に仕上がっています」とサスペンスものでありつつも、エンターテインメントとして楽しめることをアピール。

さらに「小ネタの部分にも注目して、ぜひ見てほしい」(西島)と木村監督ならではの、他作品のオマージュが随所に見られる点も見どころにあげた。

伊藤は「新しく現代に置き換えた明智小五郎ということで、スタッフもキャストも『良い作品を作ろう』という熱量が高かった」と江戸川乱歩という偉大な原作があるからこそ、作品に懸ける気合が高かったことを明かした。

また、伊藤の演じる小林が滑舌の悪いキャラクターという設定が話題に。木村監督は「大事なシーンなんで伊藤さん、ここかんでください」という指示を出したといい、伊藤も「普通、逆じゃないですか? 良いせりふは絶対ちゃんと言わせてくれない」と撮影時のエピソードで会場の笑いを誘った。

■ 西島「皆さん、自由に演技をしてくるので大変でした」

この日集まった観客と一緒に試写会を見ていた木村監督は、「僕も何作品と手掛けてきましたが、最高傑作の一つです」と本作の出来に改めて自信を見せた。一方で、「戸惑っていた方が多かった」と、シリアスなシーンだけでなくコメディー作品としてのテイストが強いことを、自虐的に語る場面も。

香川照之、石田ゆり子らくせの強い共演者について西島は「皆さん、自由に演技をしてくるので大変でした」と掛け合いの中でのアドリブ演技が多く撮影では苦労した様子。

木村監督も「もう、止められないんですよ」と、思わずお手上げ状態だったよう。あるワンシーンのせりふを、でんでんアドリブで、全て博多弁で話し始めたというエピソードも披露された。

今作で、石田とは夫婦役を演じた西島、「何回も夫婦役で共演していますが、こんなに幸せな関係になるのは初めて」と明かした。

最後のあいさつでは、伊藤が「ぜひ続編もやりたい」と意気込むと、西島も「テレビ放送もぜひ楽しみにしていただいて、皆さんと共にこの作品を盛り上げていきたい」と会場に集まったファンへメッセージを送った。(ザテレビジョン

舞台あいさつに登壇した明智小五郎役の西島秀俊(左)と小林芳雄役の伊藤淳史(右)