17日、明治安田生命J1リーグ第4節のFC東京vs名古屋グランパスが行われる。

開幕から2勝1分けの勝ち点7で2位につけるFC東京が、3連勝と勢いに乗る首位の名古屋グランパスを迎える一戦。無敗をかけた首位攻防戦が早くも訪れた。

◆攻撃と守備のバランスが取れた好調同士の対決
シーズンは攻撃面での課題が見つかったFC東京は、今シーズンは攻撃面でも違いを見せている。開幕戦となった多摩川クラシコこそゴールレスドローに終わったものの、ゴールに迫るシーンは見せていた。そして迎えた第2節の湘南ベルマーレ戦は、打ち合いの末に2-3で勝利。第3節のサガン鳥栖戦は2-0で勝利している。

間に行われたルヴァンカップでも、メンバーを入れ替えながら2試合ともゴール。昨シーズンは無得点試合が15試合もあり、勝ち点を取りこぼし続けていたが、その点が改善されつつある。

対する名古屋は、守備面での改善が大きい。昨シーズンは出入りの激しい結果が続き、最終節で薄氷の勝利。特に、得点力と相反する守備力で失点がリーグ最多タイだった。しかし、今シーズンは3試合で9得点2失点。得点力が落ちずに、守備力が上がっている印象。チームとしての成長を見せるのはどちらのチームとなるか。

◆堅守をベースに得点を奪えるか~FC東京
FC東京に求められるのは攻守のバランスだろう。対戦する名古屋の攻撃力はリーグ屈指。得意の守備面が力を発揮できなくては、勝機は見えてこない。

一方で、攻撃面を疎かにしては昨シーズンの二の舞だ。いかに守備を固めつつ、攻撃に転じられるか。攻守のバランス、切り替えが重要なファクターとなる。

複数得点を挙げていない選手がいることは気になる部分であり、これまでの3試合でもアタッキングサードの精度が高いとは言えない。チャンスの数に比べてゴールが少ないのは今シーズンも続いており、いち早く解決したい部分だろう。それでも、前節は終盤にゴール。勝負強さを見せられるかに注目だ。

◆攻撃で圧倒するスタイルで4連勝を~名古屋グランパス
3試合で9得点は圧倒的と言っていいだろう。開幕から2試合はクリーンシートで連勝。そして前節のガンバ大阪戦は3-2と打ち合いを制した。

風間八宏監督が掲げる攻撃サッカーはさらに進化。的確な補強によりチームバリエーションが増えると、昨シーズンジョーガブリエルシャビエルに頼りきりだった攻撃が、相馬勇紀、赤﨑秀平、和泉竜司と日本人選手にも波及。さらに、途中出場からのゴールも増え、チームとして良い流れを感じられる。

中盤での守備も安定感を増し、最終ラインも昨シーズン途中に整備したメンバーが能力を発揮。FC東京以上に現在の名古屋バランスが取れているチームだ。

FC東京[4-4-2]

(c) CWS Brains, LTD.
GK:林彰洋
DF:室屋成、チャン・ヒョンス、森重真人、小川諒也
MF久保建英、橋本拳人、髙萩洋次郎、東慶悟
FW:ディエゴ・オリヴェイラ、永井謙佑
監督長谷川健太
開幕から3試合続けて同じメンバーを先発させているが、名古屋戦でも同じメンバーピッチに立つと予想する。前節負傷した永井謙佑も起用には問題ないとのこと。好調を維持しているメンバーでしっかりと良いパフォーマンスを見せ、首位の名古屋を迎え撃ちたい。

名古屋グランパス[4-4-2]
(c) CWS Brains, LTD.
GK:ランゲラック
DF:宮原和也、中谷進之介、丸山祐市、吉田豊
MFガブリエルシャビエル、米本拓司、ジョアン・シミッチ、和泉竜司
FW:赤﨑秀平、ジョー
監督:風間八宏
名古屋も大きなメンバー変更はなしと予想。前節と同じメンバーピッチに送り出すだろう。FC東京が古巣戦となるDF丸山祐市、MF米本拓司には注目。慣れ親しんだ味の素スタジアムで、FC東京サポーターの前でどのようなプレーを見せるのか。好調を維持する赤﨑秀平にも注目だ。

【注目選手】
久保建英(FC東京)
(c)J.LEAGUE PHOTOS
FC東京の注目選手は右サイドで先発を続ける久保建英だ。昨シーズン途中から横浜F・マリノスへと武者修行に出た久保。復帰した今シーズンは右サイドポジションを掴むと、チームの攻撃を活性化。独特のリズムゲームビジョンで牽引している。ゴールこそまだないもの、FKの精度も高く、今季初ゴールも近づいていることを予感させる。ゴールに絡むプレーで、チームを勝利に導けるかに注目だ。

◆米本拓司(名古屋グランパス)
(c)J.LEAGUE PHOTOS
4連勝を目指す名古屋の注目選手は、古巣対決となるMF米本拓司だ。ケガの多いキャリアでありながら、FC東京の中盤を支えていた米本は心機一転、新天地に名古屋を選んだ。その名古屋では、ジョアン・シミッチとともに中盤でボランチコンビを形成。攻守のバランスをとるとともに、前後のつなぎ役としても能力を発揮している。慣れ親しんだ味スタ帰還。昨季途中に名古屋へ移籍した丸山祐市とともに、古巣サポーターをがっかりさせることができるか。

◆カギはサイドと中央の攻防
試合の見所は、サイド、そして中央での攻防だ。FC東京名古屋ともにサイドバックが攻撃的な姿勢をとり、オーバーラップからのチャンスメイクが見ものだ。両サイドともに攻撃で主導権を握るのはどちらか。サイドハーフテクニックがあり、攻撃面で違いを生み出せる選手が揃っているだけに、どちらが上回るかに注目だ。

また、中央の攻防も見もの。FC東京の橋本、髙萩、名古屋の米本、ジョアン・シミッチは攻撃のスイッチを入れる選手でもある。攻守のつなぎ役でもあるだけに、いかに機能するかがチームの出来を左右するだろう。

シーズンから変化を見せている両者。勝利し、首位に立つのはどちらか。試合は17日の13時30分にキックオフを迎える。
サムネイル画像