17日放送の『サンデーモーニング』(TBS系)で、張本勲氏が大谷翔平選手の取り上げ方について番組に苦言を呈す場面があり、物議を醸した。

 

■大谷選手の取り上げ方に…

番組では右肘を手術した大谷翔平選手が、春季キャンプキャッチボールを行ったことを紹介。15メートル程度の距離を軽く投げる様子を放送し「地道なリハビリが続きます」と取り上げた。この様子を見た張本氏は、

「あの大谷ね、これはしかし嬉しいというか、何もしないであれだけ話題になる選手は少ないわね。タレントじゃないんだからね。野球選手は、打って投げて走って話題になるので、ああいう遊びで、姿だけ見せる?

 

こういう報道ってあまりないよね、今までの野球選手では」

 

と苦言を呈す。

 

■「タレントじゃない」と苦言

関口宏が「みんな気になってんですよ」と反論すると、張本氏は

「気になったら、今度は動き出してから映してくれるといいんだけども、タレントじゃないからね、もっと元気になってから出してもらいたい」

 

リハビリの様子を「遊び」とし、「タレントじゃないんだからプレーするところを取り上げてほしい」と番組の取り上げ方に苦言を呈した。

■ネット民は賛否両論の意見

この発言にネット民の意見は賛否両論。「もっと他の選手を取り上げるべき」「MLBはシーズン前だし他のスポーツを放送してもらいたい」という同調の声と「リハビリは遊びではない」「それだけ需要があるということ」という意見で真っ二つとなっている。

 

■「良いコメント」もある張本氏

リハビリは復帰に向けたトレーニングだが、張本氏の論理では野球選手は「打つ・投げる・走る」で魅せるものであり、それ以外は「遊び」と考えている様子。

そのことについては反対意見が多かったものの、番組批判と取られかねないにもかかわらず「リハビリは取り上げるべきではない」としたコメントには賛同する人もいたようだ。

ちなみにしらべぇが編集部がサンデーモーニング視聴経験者878名に張本氏のコメントについて聞いた調査で、「いいことも言っていると思う」と答えた人は32.3%。野球の打率なら、高い割合だ。

サンデーモーニング』はその内容に偏りがあることを度々批判されている。内容の是非はともかく、スポーツながら「報道姿勢」に苦言を呈した張本氏の行動は、評価されてもいいのではないだろうか。

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(文/しらべぇ編集部・佐藤 俊治

【調査概要】 方法:インターネットリサーチ「Qzoo」 調査期間:2017年2月24日~2017年2月27日
対象:全国20代~60代のサンデー・モーニングを見たことがある人878名(有効回答数)

張本勲氏、大谷翔平選手のリハビリ放送の番組に「タレントじゃない」と苦言 批判の声も