明治安田生命J1リーグ第4節のFC東京vs名古屋グランパスが、17日に味の素スタジアムで行われ、1-0でFC東京が勝利した。

前節サガン鳥栖を2-0で下して開幕無敗、連勝中のFC東京が、前節ガンバ大阪に3-2で競り勝ち同じく無敗で3連勝中の名古屋グランパスをホームに迎えた一戦。

FC東京は、1-2で敗北したミッドウィークルヴァンカップグループB第2節のベガルタ仙台戦からスタメンを全員変更。最後尾にGK林、ディフェンスラインに室屋、チャン・ヒョンス、森重、小川、中盤に久保、高萩、橋本、東、前線にD・オリヴェイラ、永井を配置した。

対する名古屋も、2-1で勝利したミッドウィークルヴァンカップグループC第2節の大分トリニータ戦からスタメンを全員変更。最後尾にGKランゲラック、ディフェンスラインに宮原、中谷、丸山、吉田、中盤にガブリエルシャビエル、米本、シミッチ、和泉、前線にジョー、赤崎を起用した。

試合序盤からジョー、D・オリヴェイラといった両エースが積極的にミドルシュートを狙っていく中、5分にFC東京が大きなチャンスを迎える。名古屋陣内右での細かい連係から前を向いた東が、2CBの間を通す絶妙なスルーパスを供給。しかし、ボックス内右で一対一を迎えた永井は大きく枠を右に外し、決定機を逸する。

その後も、しばらくはFC東京が主導権を握る時間が続くが、中央のシミッチが低い位置でシンプルに捌く名古屋が左サイドを起点として盛り返し始める。すると17分、左サイドからのアーリークロスに反応したガブリエルシャビエルがボックス右から左足で強烈なシュートを放つ。しかし、GK林のファインセーブに阻まれ得点とはいかない。

両者譲らない展開が続く41分、FC東京に再び決定機。右サイド高い位置で粘った永井がボックス右付近の高萩にボールを渡し、高萩がマイナス方向に折り返す。すると、得点とはならなかったが、ボックス手前中央に駆け込んだ東が放ったミドルシュートがポスト右を掠めた。

前半終了間際の45分、今度は名古屋FC東京ゴールを脅かす。ピッチ中央付近でボールを持ったシミッチが最前線にフィードを送ると、ジョーが最終ラインの裏に抜け出す。しかし、ボックス内右から右足で放ったシュートはGK林がセーブ。一進一退の攻防が続く試合は、0-0のスコアで折り返しを迎える。

名古屋ハーフタイム中に選手交代を敢行。赤崎に代えてマテウスを投入した。マテウスは右サイドに入り、ガブリエルシャビエルが2トップ下がり目の位置にポジションを移す。

すると、名古屋がボールを支配する時間を増やしていくが、FC東京が54分に一撃を浴びせる。東からのスルーパスに反応した永井が左サイドに抜け出し、快足を生かしてそのままボックス中央まで運ぶ。GKランゲラックとの一対一を迎えると、冷静に枠を捉え、古巣相手に先制弾を決め切った。

勢いに乗るFC東京は、続く56分にも永井のスルーパスに抜け出したD・オリヴェイラがボックス内左で一対一を迎える。しかし、この場面ではGKランゲラックに軍配が上がった。さらに、63分にも永井がボックス手前中央から強烈なミドルシュートを放ち、GKランゲラックがたまらず弾く。こぼれ球に反応した久保がボックス内右から放ったシュートは枠を右に外れたものの、FC東京が怒涛の攻撃を繰り出した。

1点を追う名古屋は、66分に右サイドバックの宮原に代えて攻撃のジョーカーでもある相馬を投入。対するFC東京は、久保に代えて大森を送り出し、中盤の圧力を高め直す。

反撃に出る名古屋ジョーターゲットにし、サイドからのクロスを多用しつつ打開を図るが、FC東京の牙城を崩すには至らない。76分には和泉の右サイドからのクロスにジョーが頭で合わせたが、左ポストに阻まれた上、オフサイドの判定に。

結局、名古屋は最後までネットを揺らすことが出来ず、今シーズンの公式戦で初めて無得点で試合を終えることに。この結果、FC東京は無敗をキープして3連勝。一方の名古屋は連勝が「3」で途切れ、開幕からの無敗も維持することが出来なかった。

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