米国フロリダ州ペンサコーラ市で、ベロニカ・ポージー被告(66歳)が従妹のダリカ・リンジーさん(9歳)を窒息死させる事件が起きた。
ポージー被告は、「言うことをきかなかったお仕置き」として6分もの間ダリカさんの背中の上に座り続け、下敷きになったダリカさんは酸欠で死亡。同被告は第1級殺人の有罪判決を受け、終身投獄された。
■定規とパイプで折檻
2017年10月、悪ふざけをしたダリカさんを「しつける」よう養母から頼まれたポージー被告は、自宅のリビングルームで定規と細いパイプを使ってダリカさんを折檻したとされている。
その後、ポージー被告の指示で床に膝をつき椅子の座面に顔をつけたデリカさんの上に、同被告が乗って背中と顔面を圧迫。検察の発表によるとポージー被告の体重は145キロ。対するダリカちゃんは身長90センチで体重はわずか32キロだった。
■「息できない」という訴えも虚しく
椅子の座面に顔を押し付けられたダリカさんは「息ができない」と訴え、2回目でようやく立ち上がった被告が自ら911番に緊急通報。法廷ではその通話内容が公開され、ポージー被告の保身ともとれる発言に驚きが広がった。
「9歳の子供が息をしていない。でも、息ができないフリをしているだけかもしれない」
「(デリカさんが)ナイフを持って養父母を切りつけようとしたので、間違いを正すために椅子に座らせた」
検死ではデリカさんの臀部に重度の打撲痕が見つかっており、医師は「20年医療に従事しているが、こんなひどい打撲は見たことがない」と証言した。ダリカさんは養父母のスミス夫妻とポージー被告から日常的に体罰を受けていたことも分かっている。
■世間からは厳しい声
報道を受けてネット上では、ポージー被告と養父母に対する批判が噴出している。
「ダリカさんがかわいそうでならない。どうか安らかに」
「9歳の子供ならば体罰ではなく、会話でしつけできたはず」
「子供の上に何分も座ったらどうなるか想像できただろうに」
「養父母の刑罰はいつ決まるの? 終身刑を受けるべきだ」
■しつけと体罰の境界線とは
しらべぇ編集部が全国20~60代男女1,498名を対象に調査したところ、全体の50.1%が「親が子供を叱るのを見て『やりすぎでは…』と可哀想に思ったことがある」と回答している。
今回の事件ではしつけと称して「体罰」が行われ、尊い命が奪われた。しつけの仕方は家庭により多種多様であるが、しつける側は「怒りに任せた行為でないか」を自問する必要がある。
そして、明らかに行き過ぎたしつけを見かけた場合には、通報する勇気を持つことが重要ではないだろうか。
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【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2018年7月13日~2018年7月17日
対象:全国20代~60代の男女1,498名 (有効回答数)
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