リーグ・アン第29節、パリ・サンジェルマン(PSV)とマルセイユによる“ル・クラスィク”が17日に行われ、3-1でPSGが勝利した。

首位のPSG(勝ち点74)と4位のマルセイユ(同47)がパルク・デ・プランスで激突。チャンピオンズリーグ出場圏内の3位浮上を目指すマルセイユは酒井が7試合連続の先発出場。その他、チーム内得点ランクトップのトヴァンや、冬の加入後、リーグ戦7試合で5ゴールのバロテッリがスタメンに顔をそろえた。

ファーストシュートはマルセイユ。2分、バロテッリがボックス手前まで持ち込み、抑えの効いたシュートを放つ。6分にはGKマンダンダの処理ミスからCKのピンチを招くが、バロテッリがヘディングでクリアし事なきを得た。

ムバッペディ・マリアの攻撃で徐々にPSGが圧力を強めてくる中、15分にディ・マリアがネットを揺らすが、VARによりオフサイドと判定され取り消しに。25分には、ムニルが右サイドからシュートを狙うが、ここは酒井とGKマンダンダの対応により、ピンチを防いだ。

拮抗した試合が30分を過ぎたころ、PSGアクシデントが見舞う。ダニエル・アウベスとムニエが負傷し、代わりにダグバとケーラーを投入せざるを得ない緊急事態に。

それでも主導権は次第にPSGが掴んでいく。マルセイユはなかなか攻撃に出られない中で、前半アディショナルタイムにCKを獲得。このクロスをPSGチアゴ・シウバが跳ね返すと、粘ってボールを繋いだディ・マリアからカウンターが発動。一旦右サイドに展開し、前線に走り込んだディ・マリアに再びボールが渡る。敵陣中央で後ろから来たボールを巧みなトラップで受けると、ボックス左のムバッペへラストパス。ムバッペはこれをダイレクトで蹴り込んでゴール。フランス・ダービはPSGが先制して試合を折り返した。

迎えた後半、キックオフしたマルセイユの最初のプレーでGKマンダンダが大きく前線へ蹴りだすと、センターサークル付近でバロテッリが潰れてボールはオカンポスへ。ケーラーと上手く入れ替わったオカンポスはドリブルでボックス左に侵攻しグラウンダーのクロスを供給。これをジェルマンがニアで押し込んで、後半開始早々の46分にマルセイユが試合を振り出しに戻した。

ジェルマンの今季5ゴール目で同点に追いついたマルセイユだったが喜びも束の間、PSGは55分に、ケーラーからオフサイドギリギリでパスを受けたディ・マリアがボックス右の角度のないところから左足で流し込んで追加点を挙げた。

再び勝ち越されてしまったマルセイユはさらなる窮地に立たされる。62分、最終ラインの裏を抜けたディ・マリアを止めようと、GKマンダンダがゴールエリアを飛び出して対応に行ったが、ディ・マリアの浮かせたボールが手に当たってしまい一発退場。さらに、ゴール正面30メートル弱からのFKをそのディ・マリアに直接決められてしまい、スコアは2点差となってしまった。

ここから立て続けに3枚の交代カードを切ったマルセイユだったが、最後まで守勢を強いられゴールは奪えず。逆に、後半アディショナルタイムには酒井がムバッペを倒しPKを献上。しかし、自らキッカーを務めたムバッペのシュートはマンダンダの代わりにゴールマウスを守ったプレが見事にストップ

結局、試合は2ゴール1アシストを記録したディ・マリアの活躍でホームのPSGが快勝。マルセイユリーグ戦7試合ぶり黒星となった。

サムネイル画像