千原せいじと言えば、お笑いコンビ千原兄弟の相方で弟の千原ジュニアからよくネタにされるドジなイメージがある。しかし、バラエティ番組『世界の村で発見!こんなところに日本人』(テレビ朝日系)で2013年4月から「千原せいじがアフリカ54か国に住む日本人全員に会いに行きます!」の企画がスタートすると、海外の人々とすぐに打ち解ける才能を発揮して一目置かれるようになった。

その千原せいじ3月17日放送の『ワイドナショー』(フジテレビ系)にゲスト出演して、自ら「外国人と接することも増えたこの世の中、日本人はもっと海外にアジャストすべきだと思います」というテーマを持ち込んだ。

「アジャスト」には「調整する」「チューング」するといった意味もあり、佐々木恭子アナウンサーは「合わせることですか」と解釈していた。

千原せいじは海外との行き来が増える今、日本人はもっと危機意識を持つべきだと説き「要はアジャストできてない」という。

たとえば、彼がタンザニアのホテルに泊まった時、フロントで日本人の女性が「日本ではこうなんです!」と主張するのを見て「このおばさん何言うてんねん」「アジャストしてないわー」と感じたことを紹介した。

他にも海外でパスポートが入ったバッグを盗まれても犯人を追いかけてはダメ、ナイフピストルを持っているので命が危ない。南アフリカでは「車を運転していて物損や人身事故を起こしたら、警察に連絡してはダメ。自走できる限り大使館を目指せ」と言われたそうだ。警察もグルになって狙うことがあるからだ。

英語がある程度話せて海外事情も知らないのに分かったふりをしてしゃべるのも良くない、難しいことを言われて混乱してしまう。トラブルに巻き込まれたらその国の言葉をしゃべれないふりをした方が、相手も「言葉が通じないので分からない」と思って大使館に連絡するなどの対応をするので、余計なことを言わずにそこに留まること。

そのようなことを教えると、ゲストの小島瑠璃子は「何も知らなかったです! 全部逆のケースをいこうとしてました!」と目を丸くしていた。

また、次のテーマで政府が「相乗りタクシー解禁」を検討すると発表したことに対して、視聴者から「知らない人と相乗りするのは少し怖いのですがどう思われますか」という趣旨の質問が寄せられた時のことだ。

佐々木アナから「相乗りタクシー」の仕組みや導入の検討時期などが説明されるなか、千原せいじは「これ流行らへんな」とボヤく。

やがて、使わない選択肢があるのだから「知らない人と相乗りするのは少し怖い」という質問の意味がよく分からないと切り出し、「怖かったら使わなかったらええやんという話ですよ。何言うてはるんやろこの人という感じ」とまくしたて「この情報にアジャストしてないわ」「アジャストせえや!」とまたしても得意のフレーズを連発した。

エンディングで東野幸治に「せいじさん、今朝のワイドナショーはいかがでしたか?」と感想を聞かれた彼は「十分アジャストできたと思います ええお土産もらいました」と上機嫌に返しており、手応えを感じたようだ。

オンエア後には、視聴者から「千原せいじ氏、番組で海外旅行いきまくっていろんな世界を知りすぎてあらゆることに詳しくなりすぎててわろた」「千原せいじさんの話をもっと聞きたかった」「千原せいじってほんまに頭がよいなと思う。アジャストしてるわ~」などのツイートが飛び交うほど反響があった。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)

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