美容雑誌「美ST」に掲載された肌の色タイプで主張を対立させる特集記事に批判が殺到し、炎上状態となっている。「美ST」編集部は、この特集記事に不適切な表現が含まれていたとして謝罪した。


3月15日発売の「美ST」5月号では、「イエベもブルベもシミは全部とってトーンアップさせたい!」と題した特集記事を掲載。黄みがかった肌の色「イエローベース(イエベ)」と、青みがかった肌の色「ブルーベース(ブルベ)」それぞれの美白について解説した。その中で、「美肌に対するスピリッツが違いすぎてバトル勃発」「双方の言い分をぶつけあい!」と肌の色で対立させる企画も実施。イエベに対するブルベの「焼けた肌って汚くない?」「50代でふけてるよ!?」といった声、ブルベに対するイエベの「とにかくダサいよ!日傘・アームカバーとか燃やしてよし」「リゾートでもダサいよ!日本の恥だよ」といった声を紹介した。また、イエベの人物像については「男の子のママ多し」との分析も掲載されている。


この特集記事に対してネットでは、自分と違う肌の色に汚い言葉を投げかけることや、主張を対立させることが人種差別にあたるなどとして批判や疑問の声が多数寄せられている。

「肌の色でその人の性格や子供の性別まで決めるとかグロテスクだしやってることが人種差別と何ら変わりない」

「何故戦わせる…?」

「分断させたり危機感を煽ったりしてまで購読者を獲得したいのでしょうか」

「肌の色で人を決めつける記事が校閲などをすり抜けて有名雑誌として販売されていることに、私は失望」

「なぜ肌の色味で『男の子ママ多し』と分かるの?論文あるなら教えて?」

「肌の色ってとてもデリケートな話題なのに」

「美人でも決して肌が綺麗でもないけれど、とても傷つきます」

「どっちが良くて悪いなんてどうでもいいじゃんね。みんな綺麗だよ」


「美ST」はホームページに読者や関係者への謝罪文を掲載。この特集記事中に「編集部の認識不足による過剰で不適切な表現が含まれていました」と釈明した。

美ST5月号特集ページ