三杯鶏(サンベイジー)/台湾

続いてご紹介するのは、台湾のおふくろの味です。来日歴2年の台湾出身の方に聞いてみると、おふくろの味として三杯鶏(サンベイジー)やチェンダンルーローなどをあげてくれました。

三杯鶏(サンベイジー)image by: Shutterstock.com

三杯鶏(サンベイジー)とは、砂糖や醤油、酒やみりんなどの調味料で煮込んだあと、バジルなどを入れて作る料理で、こってりとした味がたまらなく美味しいのだとか。

チェンダンとは日本でいう茶碗蒸しのような料理で、手軽に作れるので日本に来てからもよく食べているそうです。

チェンダン image by: Shutterstock.com

「チェンダンは台湾の家庭にある定番の『大同電気鍋』で作ります。この大同電気鍋は、どんな料理も簡単につくれるので魔法の鍋と呼ばれています」とのこと。

なかでもおふくろの味として思い出すのがルーローという豚肉料理なのだとか。ルーローと聞いたとき、魯肉飯(ルーローファン)を思い浮かべましたが、夜市で食べるおなじみの魯肉飯はひき肉を使用していますが、家庭用のルーローは大きくて脂ののったブロック状のお肉を使うそうですよ。

ルーロー image by: Shutterstock.com

日本でいう「角煮」に近い料理で、台湾人の方によるとふくろの味が恋しくなったときは角煮を食べることもあるそうです。

以上、諸外国の人たちの「おふくろの味」を紹介しました。海外出身の方にとっては日本のおふくろの味を不思議に感じたり、驚いたりすることもあったみたいですが、いまでは慣れ親しんでいるとのことでとても嬉しいですね。

食材や調味料にその国の個性が大いに出るおふくろの味。各国のおふくろの味を求めて諸国をめぐる旅のかたちも素敵かもしれませんね。

image by: Shutterstock.com

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