アメリカでは州により、動物を虐待した者に対する罪の重さが異なっている。
例えば2017年、カリフォルニア州では21匹の猫を殺害した男性に対して収監16年の判決が下ったが(該当記事)、州によっては動物を所有物(器物)として扱っているところもあり、動物虐待の罪は比較的軽い。
だが、今回提出された法案がもし可決されれば、アメリカ全体で動物虐待は罪となる。連邦犯罪となるのだ。
連邦法により、動物虐待を行った者には、多大な罰金と最大で7年の懲役刑が課せられるという。
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動物虐待に多大な罰金と最大7年の懲役刑
この動物虐待・拷問防止法案(Preventing Animal Cruel and Torture Act/PACT法)は、動物への虐待を重大な犯罪とするものだ。
違反者には、多大な罰金にくわえて、最大7年の懲役刑が科されることになる。
法案を提出したのは、バーン・ブキャナン議員とテッド・ドイチェ議員の両名で、次のような声明を出している。
「罪のない動物の虐待は許しがたい行為であり、法を最大限に適応して罰されるべきです。」(ブキャナン議員)
The torture of innocent animals is abhorrent and should be punished to the fullest extent of the law. Protecting animals from cruelty is a top priority for me and I look forward to working with Democratic @RepTedDeutch on this important issue. #Sayfie https://t.co/CLza5Wfu8t
— Rep. Vern Buchanan (@VernBuchanan) 2019年1月23日
「我々はやりとげます。この取り組みは、動物を守るという一般常識的な政策を目指す超党派的なものです。」(ドイチェ議員)
In the 115th Congress there was overwhelming support for legislation protecting animals from abuse, but it never received a vote. Today, I reintroduced the PACT Act with @VernBuchanan and we will get this done. It’s bipartisan, common-sense policy that will protect our animals.
— Rep. Ted Deutch (@RepTedDeutch) 2019年1月23日
同様の法案が否決された過去
かつて、同じような法案が提出されたことがあったが、当時の下院司法委員会の委員長によって、通過が阻止された過去がある。
だが今回は通過する可能性も高い。すでに36州の200を超える保安官・警察署をはじめ、さまざまな団体が賛同を表明しているからだ。
「以前、上院は満場一致で2度もPACT法を通過させました。284名もの超党派の支援者と、200を超える法執行機関からの賛同を得ています。採択を阻止した下院司法委員会の委員長はも今はいませんし、可決される見込みはずっと明るいでしょう。」(ヒューメイン・ソサイエティ)
ヒューメイン・ソサイエティによれば、家庭内暴力と動物を虐待する人間とには相関が見られるという。
ある調査では、家庭内暴力の被害者の71パーセントが、飼育していたペットも虐待のターゲットにされていたと回答している。
法案を支持する人々や団体は数多い。これが可決されれば、動物たちは安心して眠れるようになることだろう。
追記(2019/11/07):
米連邦議会の上院は11月7日までに、この法案を全会一致で可決したそうだ。下院はすでに可決しており、あとはトランプ大統領が署名すれば発効されることとなる。
New Bill to Protect Our Animals Could See Abusers Get 7 Years Behind Bars/ written by hiroching / edited by parumo
http://karapaia.com/archives/52272288.html
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