台湾・苗栗県頭フン市で16日の午後3時40分頃、原付バイクで走行していた男性が、横の路地から出てきたクレーン車のワイヤーに首を引っかけて死亡する事故が起きた。男性はクレーン車の竿の下にあったワイヤーに気付かなかったと見られている。『蘋果日報』『TVBS新聞網』などが報じた。

この事故で亡くなったのは隣町に住む69歳の男性、邱さん。現場は片道2車線の広い道路だった。警察では、邱さんは道路脇の路地から出てきたクレーン車に気付いたが、クレーン車が一時停止すると思い、加えて竿の高さが十分にあったため、竿の下をくぐって前進しようとしたものと見ている。しかし竿の下には、直径1.6センチの太さのワイヤーがあった。

事故当時の邱さんは時速約50キロで走行しており、首に引っかかったワイヤーに喉を切られた。傷は幅8センチ、深さ2センチと深く、病院へ運ばれたが死亡した。

クレーン車の運転手は、金属会社での仕事を終えて公道に出るところで事故が起きたと話している。周囲を確認しながらゆっくりと前進していたが、邱さんの乗った原付バイクが竿の下を通り抜けようとしたという。

警察の調べによれば、地面からクレーン車の竿までの高さは3メートル、一番低いワイヤーまでは1.7メートルだった。一般的な原付ライダーの地面から首までの高さは1.6メートルだそうだ。クレーン車が出てきた路地は下り坂になっており、車両が前傾になったため竿は通常よりも低くなっていた。

警察はこの運転手を業務上過失致死の罪で送検するとともに、メディアの取材を通して重機業者に対し、ワイヤーを赤い布で縛るなどしてこのような事故が二度と起こらないよう注意を促した。

画像は『蘋果日報 2019年3月18日付「鋼繩索命 起重機割喉殺騎士 吊臂佔道 居然沒警示」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 片倉愛)

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