任天堂はBrace Yourself Gamesが開発するNintendo Switch向けリズムアクションゲーム『Cadence of Hyrule – Crypt of the Necrodancer ft. The Legend of Zeldaを発表した。2019年春発売予定。日本でもスパイク・チュンソフト『ケイデンス・オブ・ハイラルクリプト・オブ・ネクロダンサー feat. ゼルダの伝説(以下、ケイデンス・オブ・ハイラル)として日本語版を販売する。

 『ケイデンス・オブ・ハイラル』はBrace Yourself GamesのCRYPT OF THE NECRODANCER(以下、NecroDancer)のコアメカニクスを利用したローグライクリズムアクションゲームだ。不思議のダンジョン』シリーズのようなダンジョン探索ゲームがベースだが、プレイヤーが動いたときに1ターンが進むのではなく、BGMの1ビートが1ターンとして処理されるのが特徴となっている。

 ビートに合わない行動入力は失敗扱いとなり、プレイヤーはテンポよくキャラクターを操作して自動生成されるダンジョンを進んでいかなければならない。『ケイデンス・オブ・ハイラル』のトレイラーではUIが非表示となっているが、『NecroDancer』では画面下部にビートバーが表示され、タイミングよく行動することでボーナスが得られる。

(画像はYoutube 『Cadence of Hyrule – Crypt of the Necrodancer ft. The Legend of Zelda』より)
(画像はYoutube 『Cadence of Hyrule – Crypt of the Necrodancer ft. The Legend of Zelda』より)

 本作は『NecroDancer』の主人公であるケイデンスが、ハイラルを救うために冒険に出る。プレイアブルキャラクターはケイデンスだけでなく、『ゼルダの伝説』からリンクとゼルダ姫も登場する。16bitドット絵風だった『NecroDancer』のグラフィックも刷新し、BGMも『ゼルダの伝説』のリミックスとなっている。

 ダンガンロンパ風来のシレンなど、さまざまな作品とコラボレーションを行った『NecroDancer』だが、『ケイデンス・オブ・ハイラル』のように新作ゲームが登場するほどの深いコラボはなかった。

(画像はYoutube 『Cadence of Hyrule – Crypt of the Necrodancer ft. The Legend of Zelda』より)
(画像はYoutube 『Cadence of Hyrule – Crypt of the Necrodancer ft. The Legend of Zelda』より)

 この異例のコラボについて、Brace Yourself GamesのCEOであるRyan Clark氏が海外メディアIGNのインタビューに答えている。もともとは『NecroDancer』に『ゼルダの伝説』のキャラクターを登場させられないかと任天堂に掛け合ったそうだが、任天堂は単純なDLCを超えたコラボレーションに興味を持ったという。

 音楽や楽器がテーマになることが多い『ゼルダの伝説』と『NecroDancer』のコラボは、単純に『NecroDancer』のスピンオフというだけではなく、『ゼルダの伝説』のゲームとしてもファンに受け入れられるものにしたいと語っている。

(画像はYoutube 『Cadence of Hyrule – Crypt of the Necrodancer ft. The Legend of Zelda』より)
(画像はYoutube 『Cadence of Hyrule – Crypt of the Necrodancer ft. The Legend of Zelda』より)

 任天堂は近年自社IPを使ったコラボレーションに力を入れており、マリオ+ラビッツ キングダムバトルのような他作品との共演も珍しくなくなっている。とは言え、独立系デベロッパーがスピンオフ制作を行うというニュースは驚くべきことだ。2019年春発売と予想以上に発売間近なので、正確な発売日などの続報を待ちたい。

ライター/古嶋 誉幸

ライター
一日を変え、一生を変える一本を!学生時代Half-Lifeに人生の屋台骨を折られてから幾星霜、一本のゲームにその後の人生を変えられました。FPSを中心にゲーム三昧の人生を送っています。
Twitter: @pornski_eros