夫婦の寝室は別々。家族3人がそれぞれ独立した部屋を持つことになった私たち。
次の課題は、寝室にウォークインクローゼットは本当に必要か?不要か?を決めることでした。
結論から言うと、ウォークインクローゼットは却下して、それぞれの寝室にクローゼットを設置することにしたのです。
ウォークインクローゼットは延床面積が増える=その分建築費用が上がります。
建築費用が上がってでもウォークインクローゼットが欲しいかと問われれば、答えはNO!
さらに、収納下手な私たち家族が、大容量の収納空間を使いこなせるのか?という疑問もあり、ごく普通のクローゼットを選んだのでした。
“セリア”のアイテムだけでOK!ガスコンロ「グリル排気口」は掃除しなくていい!?「そんなにしまうもの、あったっけ?」
ウォークインクローゼット、玄関土間、パントリーは、収納力のある家の三種の神器ではないかと思えてくるほど、住宅の実例取材でお邪魔するお宅でも見かける率はとても高く、いいなあと羨望の眼差しを向けていました。
というのも、およそ10年もの間、昭和に建てられた借家暮らしで、収納といえば押入れしかなかったからです。
押入れは奥行きたっぷりで何でもしまえる懐の深さがあるけれど、一度しまったら最後、使わないものはどんどん奥へと押し込まれ、2度と使わないものに収納スペースを割くというという不毛さ加減に、私はすっかり辟易していました。
だからこそ、使い勝手のいいウォークインクローゼットが新しい家にあったらいいな、便利そうだなと思ったのです。
また、押入れではなくウォークインクローゼットという字面に、憧れにも似た気持ちを抱いていました。
ちなみに……。
ソロで山は登るがキャンプの趣味はなし。子どもはすでに小学生。だから玄関土間はいらない。
食材を無駄にする傾向がある私たちは大いに反省をして、余分な食材を買わないと決めたので、大きなパントリーもいらない。
「ウォークインクローゼットくらいはあってもいいかも……」
そんな軽い気持ちで、建築家にウォークインクローゼットがほしいと伝えたのでした。
実際、最初の図面には、夫の寝室に3畳、私の寝室に2畳のウォークインクローゼットが設けてありました。
それをやめようと考えたのは、真っ先に浮上した建築費用との兼ね合い。
でも、そのことをきっかけに、「そんなにしまうもの、あったっけ?」と考えたのです。
身の回りにあるモノの適正な数を把握しよう
40歳を過ぎ、自分の好きなもの、好きなスタイルが固まってきていました。
私はかれこれ10年以上、ほぼ通年、ボーダーTシャツを着ています。
長袖は8枚所有。春秋冬に2枚更新し、2枚捨てる。これが通例となっています。
ほかのアイテムもそんな具合で、靴下やアンダーウェアもくたびれる前に更新するように心がけているのです。
コートやジャケットも、必要以上に持たなくなりました。
だから、アイテム数はそう多くない。成長期の息子も、そして夫も同様でした。
クローゼットをパッと見て所有する衣類のすべてが分かるから、片付けがしやすいのもポイントでした。
ちなみに、夫と息子の部屋のクローゼットに扉はナシ!
湿度が高い土地柄、カビの温床になるのを避けたかったこと、そして扉をつければ、その分お金がかかるからというのがその理由。
でもなぜか、私の部屋のクローゼットには扉がありました。
隣の階段下収納に扉が必須だったため、統一感を出すためにつけてくれたのでしょう。
またクローゼットの最下段は、棚板を張らず床のままにして、掃除機でダイレクトに掃除できるようにしました。
これが大正解で、コードレス掃除機のヘッドをガッと突っ込んでホコリを吸える気軽さが、掃除の難易度を下げてくれました。
ウォークインな納戸が教えてくれた、収納計画の大切さ
寝室のウォークインクローゼットは諦めましたが、玄関の正面にある2.5畳の納戸は諦めませんでした。
ここには、入って左側の壁から正面に向かって、L字型の棚を取り付けてあります。
下段はクローゼット同様、床のまま。
夏冬に交換するタイヤや灯油のポリタンク、灯油ストーブなど、重たいものをズリズリと出し入れできます。
中段には掃除用具のほか、ホットプレートや布団乾燥機といった小型家電を、上段には普段あまり出番のない登山用のザックなどを収納しています。
便利な大容量の納戸のはずが、滅多に使わないものを置いているのも手伝って、現状、ウォークインするためのスペースがダンボール置き場に。
足の踏み場がなく、奥の棚にあるものを取り出せずとても不便なんです……。
近々、収納計画を立てて片付けなければ!
つまり、ウォークインな収納は、クローゼットに限らず、何をどう収納するかしっかり考え、それに合わせた収納アイテムを選ばないと有意義に使えないんですね。
それを納戸の惨状から悟ったのでした。家を建てる前に一度、整理収納アドバイザーに相談すればよかった……と思う今日この頃です。
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