COPD治療薬「ウルティブロ(R)ブリーズヘラー(R)」および
「シーブリ(R)ブリーズヘラー(R)」の中国での発売に関するお知らせ


当社は、慢性閉塞性肺疾患(COPD)治療薬「ウルティブロ(R)ブリーズへラー(R)」および「シーブリ(R)ブリーズへラー(R)」の中国での販売がNovartis社により開始されましたので、以下の通りお知らせいたします。2005年4月、当社とVectura社は、グリコピロニウムに関する特定の用途および製剤の知的財産権に関する独占的ライセンスをNovartis 社に許諾しており、グローバルでの販売からのロイヤリティ収入を受領する権利を有しています。


「ウルティブロ(R)ブリーズへラー(R)」は、1日1回吸入の長時間作用性β2刺激薬(LABA)であるインダカテロールマレイン酸塩と長時間作用性抗コリン薬(LAMA)であるグリコピロニウム臭化物の固定用量の配合剤であり、「シーブリ(R)ブリーズへラー(R)」は吸入用の長時間作用性抗コリン薬(LAMA)であるグリコピロニウム臭化物の固定用量の配合剤です。両剤は米国、EU、日本を含む90ヵ国以上で承認・販売されています。「ウルティブロ(R)ブリーズへラー(R)」は、LABA/LAMAの配合剤として欧州市場でシェア1位であり、FLAMEおよびCLAIM臨床試験の良好な結果、並びに慢性閉塞性肺疾患(COPD)の診断・ケア・予防に関する世界的な指針となる2018年版GOLDレポートに後押しされ、全世界での売上は継続的な伸びとなっています(2018年度は前年度比10%増加)。


両剤は、中国において、Novartis社が支配権を有する子会社であるBeijin Novartis Pharma Co., Ltd.およびSandoz (China) Pharmaceutical Co., Ltd.からのライセンス契約に基づき、Zheijiang Hisun Pharmaceutical Co., Ltd.のグループ会社であるHuizheng (Shanghai) Technology Co., Ltd. (以下、「Huizheng社」)により販売されます。


また、Huizheng社により「ウルティブロ(R)ブリーズへラー(R)」および「シーブリ(R)ブリーズへラー(R)」の薬価収載申請が行われています。


COPDは中国での死亡原因の第4位となっており[1]、患者数はおよそ1億人となっています[2]。IMSによると、2017年の中国の喘息およびCOPD治療薬の市場規模は約110億4,300万元(約16.5億ドル)と推定され、長時間作用性吸入気管支拡張剤の売上は約58億元(約8.7億ドル)です。


当社会長兼社長CEOである田村眞一は次のように述べています。「「ウルティブロ(R)ブリーズへラー(R)」および「シーブリ(R)ブリーズへラー(R)」の中国での販売がNovartis社により開始され、大変うれしく思います。40歳以上の成人を対象とした全国的な大規模調査において、2014年から2015年の中国でのCOPDの全体の罹患率は推定で13.6%であり、同国の公衆衛生上の大きな問題になってきていることを示しています。COPDの予防・治療のための戦略が今まさに必要とされています[3]。」


本件による当社の 2019年12月期の連結業績に与える影響については、現時点では確定しておりません。今後、公表すべき事項が生じた場合には、速やかにお知らせします。



以上

[1] http://www.nhc.gov.cn.
[2] Wang C, Xu J, Yang L, et al. Lancet 2018; 391:1706–17.
[3] Fang L, Gao P, Bao H, Tang X, Wang BFeng Y et al. Lancet Respiratory Medicine 2018; 6: 421-430

配信元企業:そーせいグループ株式会社

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